2026年5月 登録車新車販売台数レポート|前年比5.6%増・ヤリス21か月連続首位【自販連発表】

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総括:稼働日数▲2日の逆風下で2か月連続プラス

2026年5月の登録新車販売台数(自販連調べ)は214,994台となり、前年同月(203,523台)比5.6%増と2か月連続の増加となりました。

注目すべきは、登録稼働日数が18日間(前年比▲2日)という条件下での増加という点です。稼働日が少ないなかで台数を積み上げた背景には、HV・SUV需要の底堅さと、複数の改良・新型モデルの投入があります。

5月単月としては統計開始(昭和43年)以来、下から13番目(59年中)という水準ではあるものの、前年比プラスが2か月継続したことで、2025年後半からの低迷から回復基調に入ったとみられます。

本年1〜5月累計は1,248,842台(前年累計比99.7%)と、ほぼ前年並みの水準を維持しています。

車種別販売台数

車種当月台数前年同月前年比累計前年比
普通乗用車120,416台116,301台+3.5%94.7%
小型乗用車67,070台61,679台+8.7%105.4%
乗用車計187,486台177,980台+5.3%98.2%
普通貨物車9,470台9,860台▲4.0%101.8%
小型貨物車17,119台15,097台+13.4%120.0%
バス919台586台+56.8%100.2%
合計214,994台203,523台+5.6%99.7%

※登録稼働日数:18日間(前年比▲2日)

乗用車:SUVとHVが全体を牽引

乗用車合計は187,486台(+5.3%)と2か月連続の増加。普通乗用車(+3.5%)・小型乗用車(+8.7%)ともに前年を上回りました。

タイプ別では、SUVが前年比13.3%増(2か月連続増)、1BOXワゴンが96.5%増(12か月連続増)と特に力強く、RV系全体で9.2%増となりました。

燃料別ではHV(ハイブリッド)が3か月連続の増加で、HV比率は輸入車込みで58.8%(前月比+7.3ポイント)。EVも9か月連続の増加と、電動化の定着が数字に表れています。

前年比で大きく伸びた主な車種は以下のとおりです。

  • カローラ:9,717台(+3,913台)/5月にセダン・ツーリングの一部改良を実施
    ※セダン・ツーリングのみの集計。カローラクロスを含むブランド合計は9,799台
  • RAV4:4,947台(+3,039台)/2025年12月フルモデルチェンジ後の需要が旺盛
  • bZ4X:2,036台(+1,992台)/2026年2月の改良モデルへの関心が高まる
  • リーフ:1,422台(+1,107台)/2026年1月フルモデルチェンジ
  • スーパーワン(ホンダ):1,736台/5月発売の新型EVとして純増

貨物車・バス:小型は好調、普通貨物のみ5か月ぶりの減少

貨物車合計は26,589台(+6.5%)と2か月連続の増加ですが、内訳は二極化しています。

小型貨物車は17,119台(+13.4%)と引き続き堅調。三菱ふそうが7か月連続増加、輸入小型貨物車も10か月連続増加と、特定メーカーの好調さが数字を押し上げています。

一方、普通貨物車は9,470台(▲4.0%)と5か月ぶりの減少に転じました。3〜4tが7か月連続の減少、9〜12tが3か月連続の減少など、中型・大型の一部に苦戦が続いています。建設・物流業界の受注動向との連動も含め、今後の推移が注目されます。

バスは919台(+56.8%)と大幅増が2か月連続。30人乗り以上・29人乗り以下ともに増加しており、公共交通や観光向けの回復が顕著です。

メーカー別動向:日産の苦戦続く、輸入車は歴史的高水準

メーカー別では明暗が分かれました。

トヨタは2か月連続プラスで、直近20年以内の5月単月として上から2番目の高水準。ダイハツ・三菱・ホンダ・マツダ・SUBARUも前年比プラスを維持しました。

一方、日産は2024年12月から18か月連続の前年比マイナスが続いており、5月単月では統計開始以来下から3番目という厳しい状況です。販売力の早期回復が求められます。スズキも2か月ぶりのマイナスに転じました。

輸入車は統計開始以来の5月単月として上から4番目(直近20年では3番目)と、歴史的な高水準を維持。円安・価格上昇局面にもかかわらず、プレミアムセグメントの需要は底堅い状況です。

販売ランキング:ヤリス21か月連続首位、カローラが2か月ぶりの2位

順位車名(メーカー)当月台数前年比本年累計
1位ヤリス(トヨタ)10,401台88.5%59,629台
2位カローラ(トヨタ)9,799台148.2%51,379台
3位ライズ(トヨタ)9,633台108.6%49,738台
4位シエンタ(トヨタ)9,314台125.6%51,075台
5位ルーミー(トヨタ)8,381台104.3%42,051台
6位フリード(ホンダ)6,622台98.5%41,009台
7位アルファード(トヨタ)6,454台121.2%35,300台
8位ヴォクシー(トヨタ)5,985台104.3%39,869台
9位ノア(トヨタ)5,912台104.3%35,580台
10位アクア(トヨタ)5,090台97.8%29,057台

※軽自動車・海外ブランド車を除く。ブランド通称名集計(海外生産車を含む)

ヤリス(トヨタ)が10,401台で2024年9月から21か月連続首位。1万台超えを記録したのはヤリスのみで、独走状態が続いています。

カローラは5月に一部改良(セダン・ツーリング)が実施され、前年比148.2%と大幅に回復して2か月ぶりの2位に返り咲きました。

ベスト10のうちトヨタが9車種、ホンダが1車種(フリード)。また10車種中9車種がHV設定あり(ルーミーのみ未設定)と、HV車の主流化が販売ランキングにも鮮明に表れています。

地域別:岡山・大分を除く全地区で前年超え

都道府県別では、岡山(97.8%)と大分(99.3%)を除くすべての地区で前年台数を上回りました。宮崎(+14.7%)・北海道(+13.8%)・奈良(+11.5%)・群馬(+8.5%)などが特に高い伸びを示しています。

車種別にみると、普通乗用車は32地区、小型乗用車は41地区で前年超え。一方、普通貨物は14地区にとどまり、物流・建設向け需要の地域差が浮き彫りになっています。

整備業界が注目すべき4つのポイント

今月の販売データから、整備・板金業界として押さえておきたいポイントをまとめます。

① HV・EV入庫への備えが急務
HV比率58.8%、EV9か月連続増という状況は、整備現場でのHV・EV対応が「特殊対応」から「日常業務」へと移行しつつあることを示しています。点検・整備ノウハウの蓄積と設備投資のタイミングを改めて見直したい時期です。

② 改良・新型モデルの技術情報収集を早めに
カローラ(26.5一部改良)・RAV4(25.12 FMC)・リーフ(26.1 FMC)・bZ4X(26.2改良)など、販売好調モデルの多くが直近1年以内の改良・新型車です。新型車の技術情報収集と整備士の早期研修が、入庫増への対応力に直結します。

③ 新型EV「スーパーワン」(ホンダ)に注目
5月発売のホンダ新型EV「スーパーワン」が初月から1,736台を販売。今後の普及拡大を見据え、対応整備体制の準備を早めに進めておくことが重要です。

④ 商用車の二極化に注目
小型貨物堅調・普通貨物苦戦という構図は、商用車整備の受注動向にも波及する可能性があります。担当地域の運送・建設業者の稼働状況と合わせて、先行きを注視してください。

出典:一般社団法人 日本自動車販売協会連合会(自販連)「2026年5月 新車販売(登録車)台数」(2026年6月4日発表)

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