経営戦略会議

㈱ジェイシーレゾナンス 松永博司代表取締役 講演

MSC 経営戦略会議
第39回 定時総会
第110回 研究会

全国の有力自動車整備工場が集まり、自動車整備業の勝ち残り策を研究、発表、視察などを行うMSC 経営戦略会議(山崎 太議長)は去る6月23日に第39回定時総会、第110回研究会を開催した。定時総会では、27 年度の実績報告を行い、昨年に行った行事を振り返った。28 年度の事業計画として、昨年にも講演を行ったダイハツ明石西店の見学、神戸マツダ大久保店の見学などを発表した。研究会では『クルマの進化と今後のアフターマーケット』と題し、IAAEの事務局からイベント、コンサルなど幅広く手がける㈱ジェイシーレゾナンスの松永博司代表取締役が講演を行った。

「クルマの進化と今後のアフターマーケット」と題しました今回の講演ですが、自動車そのものが現在、どのような進化をしているか、そして今後どのように進化し、それに対応するために何が出来るかを考えていきたいと思います。
まず、進化という意味では4つの進化があります。一つ目が安全面です。皆様ご存知の通り、スバルのアイサイトを皮切りに自動ブレーキが増えております。2016 年の新車の50%はカメラやセンサーが付いた衝突軽減車両になっております。今後、先進的なシステムが増えることがあっても減ることはありません。進化を受け入れて何処に『ニッチ』があるかを見出さなければなりません。

次に環境面の進化が挙げられます。排ガスはもちろんのことですが、塗料や車体を構成する素材の変化が考えられます。ドライカーボンや形状変化金属なども海外メーカーは使ってくるでしょう。素材が変わるということは、塗装が変わります。自動車整備に加えて車体整備も変化していきます。

三つ目が効率です。ダウンサイジングによる燃費向上は効率という意味では適切ですが、一方でユーザーはクルマを所有することの効率を考えています。使い方や持ち方、クルマに対する考え方など、ユーザーに変化が見られます。新車販売ではなく、リースが増えている背景には、そういったユーザーの心理があると思われます。リースが増えるということは、サービスに影響が出ると言えます。日替わりや月替わりで乗るクルマが変わり、月々支払う金額が同一といったサービスも出てきます。正に今までにないクルマの使い方であり、ユーザーにとって効率の良い使い方といえます。

最後が快適性の進化です。車内の快適性の向上は目まぐるしいものがあり、スマートフォンを代表する電子デバイスに対応する車両が増えております。遠隔操作や地図、GPS機能を活用するなど様々な変化が起きており、これらが起こすトラブルについては作業が出来るか出来ないかの前に知っているか知らないかということが問われます。

といった具合に多くの進化が現在進行形で起きております。これを受け、様々な事業を始めている工場があります。ある所は24時間営業を始め、ディーラー等の下請けをしたり、コーティング受注を月間400件以上受ける整備工場、入庫車両の2年後の査定額を出し、代替に繋げるなど様々です。アフターマーケット自体も変わってきます。

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