アクチュエーター・アクティブテストの活用法②

故障診断整備のススメ

自動車整備工場における故障診断整備のススメ

トラブルシューティングを活用する

前回、電動ファンの作動原理と電動ファンの回らないトラブルについて、どのようにトラブルシューティングしていくかを問いました。もちろんヒューズに問題がないことが前提ですが、電動ファンの動作する仕組みの中には水温センサーとコンピューターがあります。まず、疑わしいのは水温センサーとコンピューター、そして電動ファン本体になります。ここでアクティブテストを行うのですが、スキャンツールから指示を出して電動ファンが回れば、コンピューターからの配線の電動ファンに問題が無いことが分かります。もし回らなければ電動ファン本体もしくは配線が怪しいということになります。

このようにアクティブテストは、部品単体でのテストを行うことで怪しい部分を切り分けるのに役立つ機能なのです。
もちろんこのように切り分けたとしても早急に原因を決め付けるのではなく、水温センサーやコンピューターを確認する必要もあります。
総合的に判定し、結果を導くのがプロの仕事です。

シリンダーバランステスト

シリンダーバランステストという言葉を聞いたことがあると思いますが、この機能は特定のシリンダーが点火していない場合の確認作業になります。例えば、2番シリンダーが故障している場合、アクティブテストで1番から順番にインジェクターを停止させても2番には変化がないはずです。そこで、2番の点火系に問題があることが分かります。

それ以外にも現代の車はコンピューター化が進んでいます。ライト、ウィンカー、ホーン、ワイパー、パワーウィンドウ、ドアロックなどがアクティブテストで動かせるようになってきています。
各々の部品に問題があるのか、それらに付随する部品や配線に問題があるのかを明確に出来ます。

車両が多機能になって来ている、しかしながらスキャンツールを活用すれば単純に不具合を発見出来る。警告灯を消すだけのスキャンツールから多機能なスキャンツールにステップアップするとともに、使いこなす努力と勉強をして頂きたいと思います。

監 修:ボッシュ株式会社 長土居大介