エアコンサービス

利益を生むエアコンサービス

自動車整備故障診断整備のススメ

せいび界2014年6 月号

利益を生むエアコンサービスとは

昨年の9 月号でも取り上げたテーマでもあるが、夏を前に新たなサービスとしてエアコンサービスに積極的に取り組んでみてはいかがだろうか。

エアコンサービスというと普段、マニホールドゲージから充填するくらいで、言ってしまえばクーラーサイクルの洗浄や真空引きなどはしていないと思う。

ともすればそれは「過剰整備」などと言われてしまうが、少し考えていただきたい。外気温が30℃の中で車を運転する際にエアコンを使わないユーザーがいるだろうか? 真夏ではエアコンは必須のアイテムになっていると言っても過言ではない。つまりそこには「快適に夏を過ごしたい」というニーズがあることになる。

しかし、夏にエアコンが壊れるという事例は山のようにある。皆さん、一人のカーユーザーとして考えていただきたいのが、「真夏にエアコンが効かない車に乗るのか」ということだ。

それ故、普段のエアコンサービスにプラスアルファしてよく冷えるエアコンになるのであれば、ユーザーは興味を持つはずだ。

スキャンツールも活用し適切な診断が説得力を増す

エアコンの効きが悪いとユーザーから注文があった場合に、普段どのような対処をしているだろうか。エアコンガスを足しただけなどといった急ごしらえで終っていないだろうか。きちんと数値で見せているであろうか。
例えばエアコンの吹き出し口に温度計を当てても数値として出るので分かりやすいかもしれないが、オートエアコンであればコンピューター管理されていおり、スキャンツールでの診断が可能だ。数値化による説得力がエアコンサービスを充実させることになる。

正確な管理による壊れないエアコンを目指す

正確なガス充填量を守っている工場もあるとは思うが、目分量や、体感で管理している工場が多いのではないだろうか。とはいえ、R12 と違いR134aは経年劣化でガスが抜けるのだ。ボッシュの統計によると1 年間で5 ~ 8%抜けるという。
どれだけガスが抜けて、どれだけオイルが入っているか、というのは実際にクーラーサイクルを開けてみなければ分からない。もちろん、ガスの入れ過ぎによる冷却能力低下も起こりうることなのである。エアコンが効く、効かないというのは、夏場は特に死活問題と言える。「エアコンがきちんと効くのは当たり前」と考えているユーザーも少なくないだろう。

にも関わらず整備工場では、電装工場に外注していたり、目分量で充填していたり、コンプレッサーを交換しているという具合で、根本的な解決をせずに見込み客を損失しているケースも少なくない。
そんなエアコンに起因した整備をきっちりサポートするために、今回紹介するのがボッシュの「ACS751Hybrid」だ。現在充填されているガスを回収しクリーニングし、規定量を正確にオートで再充填することが可能で、エアコンサービス向上を役立てる製品だ。

最高の精度とシンプルな操作でエアコンサービスの充実化を図り予防入庫を促す

ACS751Hybrid は一言で言ってしまえばクーラーサイクルを洗浄するための製品である。サイクル内から抜けてしまったガスやオイルのみならず、エアコン内を洗浄し、オイルやガスを必要な分だけ充填することがボタン一つで出来てしまう。
例えば他の作業をしながらでも出来るので、オイル交換やタイヤ交換、様々な作業の合間に提案することで「エアコンの効きが良くなる」という潜在的と思いきや実は顕在的なニーズを取りこぼさないことが出来るのだ。

さらにプラスのビジネスチャンスを生み出すことが出来る。例えばエアコンフィルターや消臭剤、コンプレッサーの効率を上げる添加剤と組み合わせるなど様々だ。

エアコン内をキレイにして快適な夏をお客さまに提供することが出来る自動車整備工場となることで夏場定期的に入庫も見込め、顧客満足度向上も狙える。今月からエアコンサービスを導入し他社との比較を計り入庫台数を上げてみてはいかがだろうか。

ACS751Hybrid

昨今、爆発的に増えているハイブリッド車のエコモードではエアコンの効きが悪くなった場合、電動コンプレッサーを採用しているために専用のPOEオイルを使わなくてはならない。本製品ではPAGオイルとPOEオイルを切り替えて使うことが可能で、正確なエアコンメンテナンスを提案することが出来る。車両によるテストでは施工前と施工後で吹き出し口の温度が4℃以上下がった結果も出ている。本製品を導入する整備工場は様々だが、お客さまへの提案方法として「エアコンの効きを取り戻す、燃費を良くする、壊れないエアコンにする」といった提案を行っている工場もそう少なくない。

ACS751Hybridスペック

■ 操作

HP/LP用圧力計 100mm
内部回収容器残圧表示 ディスプレイに表示
プリンタで結果印刷 印刷可能
状態表示 LEDランプ表示/ シグナル

■ 回収/再生/充填

適応冷媒 R134a
内部回収容器 22L、PED認定
冷媒回収率 >95%
回収能力 約100g/min
真空ポンプ能力 133L/min
フィルタドライヤ吸着能力 75kg
充填精度 +/-10g
測定方式 ロードセル1 個
スケール分解能 +/-2g
認証 CESAEJ-2788

■ オイル/UV傾向剤/使用済みオイル

オイル PAG、POE
ボトル容量(3 本) 250ml/ 本
測定方式 ロードセル3 個
スケール分解能 +/-1g

■一般データ

重量 110kg
寸法(L×W×H) 725×652×1,277mm
電源 単相AC100V/50/60HZ
動作温度 5 ~ 50°
USBポート あり
点検口 左右2 個
耐振スケール あり

問い合せ先:ボッシュオートモーティブソリューションズ TEL:03-5436-3610 http://www.bosch.co.jp/

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