シルバースター株式会社　神戸市│自動車整備士情報せいび界

1 全国からオールドメルセデスベンツの整備を受ける

全国からオールドメルセデスベンツの整備を受ける

兵庫県神戸市にあるシルバースター㈱（岸本亮彦　社長）はオールドメルセデスベンツのレストアショップである。岸本亮彦社長は整備が好きでこの仕事を始めたとのことで、何よりオールドメルセデスベンツが人よりも好きという点が高じて同ショップをオープンさせた。

「オールドメルセデスベンツをメインに旧車を扱っております。17 年前に創業し、日本全国からお客さまが来店されるなど、お陰様で多くのお客さまに恵まれております。月間15 台ほどの入庫がありますが、レストアがメインですので、車検工場のような台数にはならず、時間の掛かる整備が中心となっております。

ブログを10 年前より始めましたが、ホームページが新規の車販や整備の入口として集客に役立っております。取扱車種が旧車中心となっていますので、部品の洗浄や使えるパーツを使い切ることを日々考えておりました。そんな折、海外のテレビ番組を見ていた時に、自動車部品専用洗浄機であるトレントを見つけました。
即座に『これだ！』と思い、日本での取扱店を探し、日本エヌ・シー・エイチさんへと行き着いたのです」と岸本社長。

一般の整備工場と違ってレストアが中心であるが故、洗浄作業や研磨作業といった専用の工具や機材を必要とする作業が多く、自動車部品専用洗浄機であるトレントを導入することとなったのだ。

内製化出来るので、コスト、
時間効率、満足度が上がる！

トレントを導入してからというものの、これまで外注に出していたエンジンパーツの洗浄ができ、ボルト類といったものまで再利用、再生が可能となったと岸本社長は語る。

「サンドブラストや研磨よりもきれいになる上に、1 分ほどで洗浄作業も完了するので、非常に時間効率が良いです。作業の体勢も楽なので、作業自体にもストレスがありません。しかも日本向けにカスタマイズされているので、水漏れといった機材トラブルも少なく、ゴム手袋を装着して作業をするので、手も汚れず作業環境も良いです。思いもしなかった魅力として、トレントで作業しているところをお客さまに見ていただくと『凄くきれいになって流石です』などと、おほめの言葉をいただくこともあり、作業に対する信頼感や満足感も上がります」とのことだ。

トレントの魅力を顧客に伝えながらしっかりと作業に役立てている。ほぼ毎日トレントを活用しており、洗浄作業の要となっているとのこと。６気筒のヘッドまでは入らないと、改善点を要求するほどのヘビーユーザーである。これまで新品に交換するしかなかった部品やボルト、ナットなどをしっかり再利用しているところを見ても正しい使い方であると言える。

作業環境を良くしなくては駄目！

「自動車業界は３ K などと揶揄されることがあります。確かに油や機械をいじるので汚く、劣悪な環境になりがちなのが理由であると思います。ですが、自動車整備とは『整えて備える』ことです。

作業する工具や工場が汚くては良い仕事は出来ません。機能的に置かれていると自分では思っていても、お客さまの目は違って見ているものです。これではいけません。もちろん作業に対する信頼感を得なくては、レストアはもちろん一般的な整備でも説得力に欠けてしまいます。良い環境が良い仕事を生むのです」と岸本社長は語り、作業環境美化はメカニックの基本であると強調する。

メカニックの基本は洗浄である　旧車の魅力を岸本社長に聞くと、スタイルはもちろん、古くとも上質な作りにあると語る。

「パーツ一つとってもしっかりと整備や洗浄すれば使えるのです。国産の軽自動車と変わらず、足代わりに使える点も魅力だと思います。お客さまの多くは40代の男性で、確かに皆さん好きで乗られているので、お金のかけ方も様々です。

旧車だからといって、すぐ壊れるとか、かけるコストが割りに合わないといったことはありません。丈夫に作られているので、日常使いも問題ありません。そのことを伝えるためにも、しっかりとした洗浄作業や上質な整備が必要なのです。トレントだけではありませんが、先ほどお伝えした通り、良い仕事は良い環境でこそ出来るのです。

もちろん、作業スペースの確保や工具のメンテナンスなどは必須だと思います。洗浄作業に日常的に不満を抱えているメカニックは多いと思いますので、トレントを上手に使えば作業環境や満足度（顧客、従業員）も上がります」と岸本社長。

今後は車販に力を入れていく方針で、神奈川県相模原市に関東の拠点を構える予定だ。もちろんそこでもトレントを導入する予定となっており、自動車整備工場には欠かせないアイテムであると自信を持ってオススメする岸本社長であった。

メーカーも驚く融和性を持つトレント

「日本国内で、トレントの販売をし始めて、自動車業界にこれほど反響があるとは思いませんでした。これまでは工業製品の洗浄などが多かったのですが、自動車整備業界からの問い合わせが、ここ2年で急増しました。作業環境を見せていただいても、どのユーザー様も使い切っています。洗浄することが多く、グリスや鉄粉といった頑固な汚れも瞬時に落とせるトレントは、確かに自動車業界に向いていると思います。

ユーザー様からのニーズを吸い上げてより使いやすいように改良してまいります」と日本エヌ・シー・エイチの奥山氏は語る。