MSC講演「スムーズに事業を承継するための課題と取組」

経営戦略会議

日刊自動車新聞社
編集局次長 高橋賢治氏

事業承継は本当に旬な話題でして、特に整備業界は昭和40年代から50年代にかけて創業された方が多くて、ちょうど今、団塊の世代とその前の世代の方も含めて、引き継ぎのタイミングを迎えています。

そもそも、新聞の記事にも出るのですけれども、「(事業承継が)スムーズにいくためには」というタイトルが一般的によくあります。それはなぜかというと、事業承継がいかにスムーズにいっていないかということなんです。

それは一つは親子だからです。特に親父さんと息子さんってどこかで張り合う部分があるんですよね。息子には負けたくない、親父には負けたくないという。息子さんが、あれもしようこれもしようというのは決して悪いことではないと思うんですけれども、お父さんからすると、あまりにも理想論ばかり言われると、「俺の苦労も知らないで、お前何言ってるんだ?」となってくる。

何でそういうことになるのかというと、お金の話が付いてきていないということです。資金繰りとかそういう苦労をお父さんは息子さんになかなか言いたがらない。会社の実力というのを息子さんが理解していない。だから結構理想論ばかりを言う。

「お前、本当にこの工場のこと分かっているのか?」、分かっている訳がない、言っていないんだから。言ってないのに息子さんが理想論ばかり言うと怒っている。だったら言えばいいじゃないですか、自分の会社の実力、懐事情はこうだから、じゃあ何をしましょうか、ウチの会社の強い所、弱い所というのをお互いが分かっているのかどうか、共有しているのかどうか、これをまずやらなければなりません。 <一部抜粋>