資源マーケット情報

再生資源市場

鉄スクラップ市場

 鉄スクラップの3月市場は、内外において価格は上昇局面が続く状況となった。月末には反落の動きも見られ天井感が出てきている。

 東京製鉄では、3月2日より、全工場でトン当たり500円の炉前購入価格の値上げがあり、田原工場は海上・陸上特級とも3万3,500円、岡山工場は海上・陸上特級とも3万1,500円、九州工場は海上・陸上特級とも3万4,000円、宇都宮工場は陸上特級3万4,500円、高松鉄鋼センターは海上・陸上特級とも2万9,500円とした。

 その後については、3月6日より、全工場でトン当たり500円の炉前購入価格の値上げがあり、田原工場は海上・陸上特級とも3万4,000円、岡山工場は海上・陸上特級とも3万2,000円、九州工場は海上・陸上特級とも3万4,500円、宇都宮工場は陸上特級3万5,000円、高松鉄鋼センターは海上・陸上特級とも3万円とした。

 さらに3月9日からは、宇都宮を除く4工場でトン当たり500円の炉前購入価格の値上げがあり、田原工場は海上・陸上特級とも3万4,500円、岡山工場は海上・陸上特級とも3万2,500円、九州工場は海上・陸上特級とも3万5,000円、高松鉄鋼センターは海上・陸上特級とも3万500円とした。

 この後も炉前価格は、3月13日より3工場で500円値上げ、田原工場は海上・陸上特級とも3万5,000円、岡山工場は海上・陸上特級とも3万3,000円、高松鉄鋼センターは海上・陸上特級とも3万1,000円とした。

 3月20日より2工場で500円値上げ、岡山工場は海上・陸上特級とも3万3,500円、高松鉄鋼センターは海上・陸上特級とも3万1,500円とした。

 3月28日より高松鉄鋼センターでは、トン当たり500円値上げして海上・陸上とも特級3万2,000円としたのに対して、宇都宮工場は500円値下げで陸上特級3万4,500円としている。

 アジア向けの鉄スクラップ輸出船積みルートについてみると、関東鉄源協同組合の3月12日の輸出テンダーでは、落札価格は前月比2,155円値上がりの3万4,010円としている。

 鉄スクラップの国際マーケットにおいても、米国スクラップのアジア向け輸出市況も上昇となり、日本からの輸出もベトナム、台湾向けを中心として上昇した。鉄鉱石価格も高止まりとなった。

 

粗鋼生産

 2月の全国の粗鋼生産は774万3,400トンで前年同月比6.6%減少となり、前年同月比では6ヵ月連続の減少となっている。粗鋼生産を炉別にみると、転炉鋼は567万2,200トンで前年同月比9.2%減少となり6ヵ月連続の減少、電炉鋼は207万1,200トンで同比1.1%増加となり2ヵ月ぶりの増加となっている。

 電炉の主力製品である小形棒鋼の生産は68万7,200トンで前年同月比4.5%増加、H形鋼は32万7,500トンで同比横ばいとなった。東京製鉄は4月の鋼材の販売価格は全品種で据え置きとなっている。

 2月の世界の粗鋼生産は1億3,727万4,000トンで前年同月比4.1%増加となり、中国は7,098万8,000トンで同比9.2%増加となっている。

 

非鉄金属

 非鉄金属については、3月の銅地金価格は軟化の局面となっている。3月11日からは1万円下げて76万円、さらに3月26日より2万円下げて74万円とした。

 海外市場では、米中の貿易問題にも不透明感が出てきており、海外市況は下げ局面となっている。

 

1、価格動向

鉄スクラップ

 2018年4月ボトム2018年8月ピーク
東京製鉄33,000円(4/12)38,000円(8/24)
関鉄源輸出32,979円(4/11)34,860円(8/9)
 2018年12月2019年1月2019年2月2019年3月
東京製鉄31,500円(12/7)31,000円(1/8)34,000円(2/28)34,500円(3/28)
関鉄源輸出29,478円(12/11)28,775円(1/11)31,855円(2/13)34,010円(3/12)

 

 2018年4月ボトム2018年8月ピーク
LME銅6,987ドル(4/25)6,118ドル(8/28)
国内銅80万円(4/25)72万円(8/28)
 2018年12月2019年1月2019年2月2019年3月
LME銅5,931.5ドル(12/25)5,901ドル(1/25)6,546ドル(2/26)6,328ドル(3/26)
国内銅70万円(12/26)71万円(1/28)77万円(2/26)74万円(3/26)

 

2、鉄鋼

粗鋼生産計774万3,400トン(前年比6.6%減)
転炉鋼567万2,200トン(前年比9.2%減)
電炉鋼207万1,200トン(前年比1.1%増)
小形棒鋼68万7,200トン(前年比4.5%増)
H形棒鋼32万7,500トン(前年比横ばい)

 

2月新設住宅着工戸数7万1,966戸(前年比4.2%増)

 

粗鋼世界計1億3,727万4,000トン(前年比4.1%増)
中 国7,098万8,000トン(前年比9.2%増)
韓 国547万1,000トン(前年比1.1%増)
台 湾181万5,000トン(前年比22.5%増)
トルコ263万5,000トン(前年比12.5%減)
アメリカ689万6,000トン(前年比4.6%増)

 

3、電炉製品

 東京製鉄(3/18)
異形棒鋼(D13~25)69,000円(前月比 横ばい)
 H形鋼(中巾)89,000~99,000円(前月比 横ばい)
AD
 data-src=有償運送許可研修を毎月開催" width="650" height="178" >

有償運送許可研修を毎月開催

せいび広報社では毎月、事故車故障車等の排除業務に係る有償運送許可の研修会を実施しています。会員限定ではなく、全国どの地域からも、法人・個人事業主でもどなたでもご参加いただけます。研修の受講者は、会社の代表者・経営者に限らず、従業員の方でしたらどなたでも、会社を代表して受講していただくことが可能です。

CTR IMG