抹消登録台数　2021年8月

2021年8月の各抹消台数は、前月に引き続き輸出抹消とそれ以外で明暗がくっきり分かれる結果となった。

前月、対前年、対前月共にプラスだった輸出抹消は、落ち込むことなく対前年、対前月共にプラスを記録。それどころか、対前年はプラス51.8%、対前月はプラス33.9%といずれも大幅増加という結果になった。

一方、永久抹消及び一時抹消は対前年がプラスかマイナスか、対前月がプラスかマイナスかの差こそあれ、ほぼ似たような増減幅を記録。永久抹消の対前年はマイナス7.8%、対前月はプラス3.0%、一時抹消は対前年プラス2.1%、対前月マイナス5.2%であった。

前月にも増して輸出抹消が好調ということは、国内自動車リサイクル市場がますます苦境に立たされていることになる。今回の背景には新型コロナウイルスの影響があることは間違いないが、かなりの台数の使用済み車が海外に流れる状況というのは、来るべきEV全盛時代の状況を一足早く見せられているのかもしれない。その時に自社はどうあるべきか、一刻も早い体制構築が求められる。、

※本年の1～12月（最下段右から2列目）は8月までの累計台数で、前年比は当該累計台数の前年同期比となっている。（出典：自販連）