国内の生産及び新車・中古車の販売状況（2021年　8月分）

新車の国内4輪車生産状況

2021年8月の国内4輪車生産台数は、表1にあるように合計で48万131台（対前年同月比86.4%）と、6ヵ月ぶりに前年を下回った。

また、8月のメーカー別生産台数は、表2にあるように、日産と三菱を除いて前年を下回った。

日産は登録車の国内販売が好調で、国内生産も3万7,404台（同118.1%）と6ヵ月連続で前年比プラスとなった。

三菱は国内販売が好調で、国内生産も3万568台（同159.9%）と、5ヵ月連続で前年比プラスとなった。

一方、トヨタは限定的であると見られながらも部品供給が不足したため、国内生産は18万5,726台（同91.6%）と6ヵ月ぶりに前年比マイナスとなった。

ホンダは登録車の国内販売が3ヵ月ぶりに前年を上回ったものの、国内生産は2万3,790台（同55.9%）と3ヵ月ぶりに前年比マイナスとなった。

マツダは国内外全般的に生産・販売が共に不調で、国内生産は2万8,113台（同46.3%）と2ヵ月連続で前年比マイナスとなった。

スバルは前月に続いて国内外共に半導体ひっ迫による生産調整の影響で不調となり、国内生産は3万7,527台（同89.2%）と2ヵ月連続で前年比マイナスとなった。

ダイハツも海外生産が好調だったものの、国内生産は4万9,194台（同74.5%）と2ヵ月連続で前年比マイナスとなった。

スズキは海外の生産・販売が好調だったものの、国内生産も5万6,112台（同79.3%）と、3ヵ月連続で前年比マイナスとなった。

続いて8月の輸入車新規登録台数は、表3にあるように2万3,913台（同110.5%）と11か月連続で前年比プラスとなった。

表1：2021年8月の国内4輪車生産台数

（比率を除き　単位：台）（出典：自工会）

表2：2021年7月,8月の主要8メーカーの国内4輪車生産状況

（出典：各メーカー）

表3：2021年7月,8月の輸入車新規登録台数

※すべての数字は乗用車、商用車の合計

※輸入車は日本自動車輸入組合発表により、日本メーカー車含む

国内新車販売状況

8月の国内新車販売状況は、表4にあるように総合計で31万9,694台（同97.9%）と2ヵ月連続で前年を下回った。一方、車種別では小型乗用車、軽自動車以外は前年比プラスとなった。

メーカー別では、トヨタ、三菱、スバルの3社のみが前年を上回った。

登録車のブランド通称名別は、上位からヤリスが1万8,476台、ルーミーが1万347台、アクアが9,442台、ノートが7,157台、カローラが7,108台と、日産がトップ5に食い込んだ。

また同じく軽自動車は上位からN-BOXが1万3,229台、スペーシアが9,300台、タントが8,214台、ハスラーが7,246台、ムーブが6,897台とトップ5に。

表4：2021年8月の国内新車販売状況

（比率を除き　単位：台）（出典：自販連、全軽自協）

国内中古車販売状況

8月の中古車販売状況は、表5にあるように総合計で27万6,480台（同91.2%）と、2か月連続で前年マイナスとなった。車種別では普通貨物車と前年を下回った。

表5：2021年8月の中古車販売状況

（比率を除き　単位：台）（出典：自販連）