優良部品の普及へ、部品商との連携強化を継続
TOKAI協力会は5月22日、東京グランドホテルで第43回通常総会を開催した。協力会会員メーカー、株式会社TOKAIの関係者らが出席し、2025年度事業報告・決算報告、2026年度事業計画・収支計画、役員改選案などを審議。各議案はいずれも原案通り承認された。
同会は、株式会社TOKAIと協力会会員メーカーが連携し、全国の自動車部品商や整備事業者に向けて優良部品の普及を進めている組織。通常総会では、近年の自動車アフターマーケットを取り巻く環境変化や、部品流通の今後についても意見が交わされた。

冒頭、会長を務める武蔵オイルシール工業株式会社の武藤正弘社長があいさつした。武藤会長は、中東情勢を背景としたホルムズ海峡の航行リスクや、ナフサをはじめとする石油関連製品の供給不安に言及。自動車部品の原材料調達にも影響が及ぶ可能性があるとし、供給面で支障が生じた際には、業界団体やJAPAを通じて経済産業省へ情報を届けることが重要だと述べた。
また、日本自動車部品工業会が公表する自動車部品出荷動向調査にも触れ、部品別の出荷額や市場動向を把握する資料として活用を呼びかけた。
議事では、2025年度の主な事業として、前回通常総会、実務責任者会、オーナーゴルフ会、臨時総会、各地区ブロック会などの実施を報告。新人向けの実務者研修会は対象者が少なかったため中止となった一方、2月には中堅社員を対象とした工場研修会を初めて実施した。研修では、武蔵オイルシール工業大田原工場、TBK福島工場を訪問し、製造現場への理解を深めた。
2026年度事業計画では、4月に実務者研修会を実施したことを報告。株式会社エクセディ川越工場、日東工業茨城工場を見学し、新入社員10名が参加した。事務局からは、参加者10名のうち8名が女性だったことも紹介され、自動車アフターマーケットにおける人材の多様化が進んでいる状況が示された。
今後はブロック会を4回開催する方針で、旭川、北陸、山形などでの開催を予定している。実務責任者会、秋のオーナーゴルフ会、12月4日の臨時総会、さらに次年度通常総会の日程についても確認した。
来賓あいさつに立った株式会社TOKAIの石戸六男会長は、同社の2025年度売上が約120億円、前年比104%で推移したことを報告した。あわせて、利益率改善に取り組み、約0・7%の改善につながったと説明。優良部品の普及には、卸商が在庫を持ち、地域の部品商へ継続的に提案していくことが欠かせないと強調した。

石戸六男会長は、メーカー、卸商、部品商で構成されてきた代理店制度が約60年を経過したことにも言及。「流通が変化する中で見直しの時期に来ているのではないか」と問題提起した。
さらに、部品商を取り巻く環境について、人材確保や事業承継、廃業・統合などの課題が顕在化していると指摘。卸商との業務提携や再編も含め、将来を見据えた対応が必要だと述べた。
同会が30年にわたり続けてきたブロック会・勉強会については、部品商の社員に優良部品の価値を伝える重要な活動と位置づけた。特に、純正部品比率がなお高い都市部市場では、優良部品への理解をいかに広げるかが課題だとした。
石戸会長は、今後も部品商への勉強会を継続し、優良部品の普及を進めていく考えを示した上で、協力会メーカー各社に対し、引き続き支援と協力を求めた。
TOKAI協力会は今後も、メーカー、卸商、部品商の連携を通じて、自動車アフターマーケットにおける優良部品流通の拡大を目指す。

