民間車検工場開業への道 第4回

民間車検工場開業

第4 回 資格取得までの道筋を紹介

指定整備工場の技術及び管理組織

「要員」について

指定整備工場は、実質的に国の検査業務を代行するといった、重要な業務を行うことから、その整備技術はもとより、整備の出来栄えに一定の品質を有し、確実な検査を実施しなければなりません。

このため、一定数以上の工員及び整備士がいることが不可欠となり、優良な管理組織(事業場管理責任者及び主任技術者を選任)、適切な検査を実施できる自動車検査員を選任することが必要です。

また、指定整備事業者及び自動車検査員は、その業務の重要性に鑑み、道路交通車両法により、刑法その他の罰則の適用について、公務に従事する者(みなし公務員)とされます。

例: 自動車検査員が、依頼者から金品などを受領し、ペーパー車検等の不正を行った場合は、収賄罪に問われることとなります。

①工員・・・工員とは、

点検整備作業に従事している者で、シャシ工、エンジン工、検査工(自動車検査員)等及びこれらの見習い工をいいます。巡回サービスマン、フロントマンは工員とすることができますが、一時雇用の者は工員とすることはできません。

②自動車工・・・

シャシ工、エンジン工、検査工等をいい、鈑金工、塗装工、電装工等の特殊整備工は含まれません。

③整備士・・・

国の技能検定に合格した者。また、事業場の規模が大きくなるにしたがって、自動車工の1/3 以上が整備士でなければなりません。

④事業場管理責任者・・・

事業者、もしくは法人の役員等経営に参加している者又は、当該事業場における経営等に関する職務と権限を委譲された者で、当該事業場の統括責任者をいいます。

⑤主任技術者(工場長)・・・

事業場において、実施される整備技術に関する統括責任者をいいます。

⑥自動車検査員・・・

指定整備事業者が保安基準適合証を交付するには、自動車検査員が公正・確実な検査を行い、保安基準に適合する旨の証明をしなければなりません。したがって、事業者は自動車検査員に対して、必要な職務権限を与えておく必要があるとともに、その立場を尊重し、適切な検査を行えるような環境作りをすることが肝要です。

また、検査の公正性を確保するため、自動車検査員は、検査を行う自動車の整備作業に携わってはいけません。

※自動車検査員の要件

自動車検査員になるためには、検査主任者として1 年以上の経験と、地方運輸局長が行う自動車検査員教習を修了することが必要となります。

工員数 4 人以上(平成19 年より緩和されました)※
整備士数 2 人以上(自動車工のうちの整備士数)
整備士保有率 1 / 3 以上(自動車工の数に対する整備士の割合)

※ただし、対象自動車の種類に車両重量8 トン以上、最大積載量5 トン以上、乗車定員30人以上を含む場合は現行通り5人以上

民間車検工場開業への道 第1回指定整備を取り巻く環境

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民間車検工場開業への道 第3回民間車検工場の設備要件

民間車検工場開業への道 第4回民間車検工場の要員について

民間車検工場開業への道 第5回指定整備事業の運営

民間車検工場開業への道 第6回指定整備事業の運営②

民間車検工場開業への道 第7回指定整備事業の運営③

民間車検工場開業への道 第8回指定整備事業の運営④

民間車検工場開業への道 第9回指定整備事業の運営⑤