国内の生産及び新車・中古車の販売状況（10月分）

新車の国内4輪車生産状況

2020年10月の国内主要8メーカー4輪車生産台数は、表1にあるように合計で80万5,153台（対前年同月比108.6%）と、9月に続いて前年を上回った。

※トラック・バスを含めた生産台数はデータの発表が従来よりも1ヵ月遅くなったため、乗用車（8メーカー）のみで集計いたします。

また、10月のメーカー別生産台数は、表1にあるように、日産、三菱を除く6社が対前年プラスとなり、9月よりもさらに回復が見られた。

トヨタは国内販売が13か月ぶりに前年プラスとなるなど、国内生産も30万9,582台（同112.0%）と2ヵ月連続で前年比プラスとなった。

ホンダも中国での生産・販売の好調に加えて、国内販売も13か月ぶりに前年プラスとなるなど、国内生産は6万6,509台（同118.4%）と2ヵ月連続で前年比プラスとなった。

マツダもCX-5の販売が好調で国内販売を引き上げるなど、国内生産は8万5,095台（同102.8 %）と10ヵ月ぶりに前年比プラスとなった。

スバルはXVが好調で新車販売が9ヵ月ぶりに前年プラスになるなど、国内生産も6万1,277台（同134.4%）と2ヵ月連続で前年比プラスとなった。

ダイハツも国内販売が3ヶ月ぶりに前年プラスになりグローバル販売も前年プラスの要因となるなど、国内生産は9万6,245台（同122.6%）と2ヵ月連続で前年比プラスとなった。

スズキは国内・インドでの販売が好調で10月で最高を記録するなど、国内生産も9万1,760台（同111.3%）と、5ヵ月連続で前年比プラスとなった。

一方、日産は中国での生産・販売、国内販売が好調だったものの、国内生産は5万4,967台（同80.2%）と20ヵ月連続で前年比マイナスとなった。

三菱も国内販売が13か月ぶりに前年プラスになったものの、国内生産は3万9,718台（同78.3%）と、7ヵ月連続で前年比マイナスとなった。

続いて10月の輸入車新規登録台数は、表2にあるように3万3台（同154.3%）と13か月ぶりに前年比プラスとなると共に、驚異的な回復を見せた。

表1：2020年9,10月の主要8メーカーの国内4輪車生産状況

（出典：各メーカー）

表2：2020年9,10月の輸入車新規登録台数

※すべての数字は乗用車、商用車の合計

※輸入車は日本自動車輸入組合発表により、日本メーカー車含む

国内新車販売状況

10月の国内新車販売状況は、表3にあるように総合計で40万6,838台（同129.2%）と7ヵ月ぶりに前年を上回った。車種別でもバスを除いて前年比プラスとなった。

メーカー別では、8メーカー全社が前年を上回った。

登録車のブランド通称名別は、上位からヤリスが1万8,592台、ライズが1万3,256台、ルーミーが1万1,487台、カローラが1万275台、アルファードが1万93台とトップ5がすべてトヨタ車&1万台超えを記録した。

また同じく軽自動車は上位からN-BOXが1万6,052台、タントが1万3,099台、スペーシアが1万2,245台、ムーヴが1万472台で、タフトが7,471台と、タフトがトップ5に食い込んだ。

表3：2020年10月の国内新車販売状況

（比率を除き　単位：台）（出典：自販連、全軽自協）

国内中古車販売状況

10月の中古車販売状況は、表4にあるように総合計で35万1,293台（同112.2%）と、1か月で前年プラスに返り咲いた。一方、車種別でもすべての車種で前年を上回った。

表4：2020年10月の中古車販売状況

（比率を除き　単位：台）（出典：自販連）