資源マーケット

資源マーケット情報 2024年5月

鉄スクラップ

鉄スクラップの5月市場は、日本からのアジア向けの鉄スクラップ輸出価格には、為替相場の円安ドル高の進行のもとで、輸出市況は上昇が見られたが、本格的な上昇局面には至らなかった。地区によっては、製鋼設備トラブルからの炉前購入価格が下落する状況も見られた。

東京製鐵は、東京製鐵では、5月10日から、関東地区の宇都宮工場で炉前購入価格を1000円引き上げて、陸上特級5万1500円とした。田原工場、岡山工場、九州工場は海上・陸上特級5万1500円、名古屋サテライト、高松鉄鋼センターは陸上特級5万500円で価格の据え置きを続けていたが、田原工場では、製鋼設備トラブルの影響から、5月28日より、炉前価格を2000円引き下げ、陸上特級4万900円、名古屋サテライトも2000円下げて陸上特級4万8500円としている。東京製鐵では、6月3日より、関西サテライトでの購入を開始、陸上特級5万1500円としている。

アジア向けの鉄スクラップ輸出ルートについてみると、関東鉄源協同組合の輸出落札価格は、5月9日に1503円値上げ、H2=5万2590円としたが、東京製鐵では、即日対応により、5月10日から炉前価格を引き上げたのは、宇都宮工場に限られ、他工場は据え置いた。

海外市場においては、指標となる米国スクラップのトルコ向けの輸出市況は、上下動が見られる中でも、CFR380ドル台での推移が続く状況となっていた。

粗鋼生産

4月の全国の粗鋼生産は705万4800トンで前年同月比2・5%減少となり、前年同月比では2ヵ月連続の減少となった。粗鋼生産を炉別にみると、転炉鋼は511万9500トンで前年同月比2・9%減少となり2ヵ月連続の減少、電炉鋼は193万5300トンで同比1・4%減少となり6ヵ月ぶりの減少となっている。

非鉄金属

非鉄金属についてみると、5月の銅地金価格は、前月に続き大幅な上昇局面となった。5月10日からは2万円上げて158万円、その後も5月14日から5万円上げて163万円、5月17日から2万円上げて165万円、5月21日から10万円上げて175万円と史上最高値となった。その後、5月23日から9万円下げて166万円となった。5月29日からは、再び3万円の値上げ、169万円としている。乱高下の中も円安ドル高基調のもとで高値圏を維持してきている。

[再生資源市場]

※鉄スクラップ2023年12月2024年1月2024年2月
東京製鉄51,000円(12/9)51,000円(1/26)53,000円(2/15)
関鉄源輸出51,020円(12/8)53,081円(1/26)53,087円(2/9)
※銅
LME銅8,439ドル(12/20)8,421ドル(1/29)8,472 ドル(2/22)
国内銅128万円(12/20)130万円(1/29)132万円(2/22)
※鉄スクラップ2024年3月2024年4月2024年5月
東京製鉄51,000円(3/13)50,500円(4/19)51,500円(5/10)
関鉄源輸出50,100円(3/12)51,087円(4/10)52,590円(5/9)
※銅
LME銅8,745ドル(3/26)9,814.5ドル(4/23)10,331ドル(5/29)
国内銅137万円(3/26)156万円(4/23)169万円(5/29)

[鉄鋼]

2024年4月
粗鋼生産計705万4,800トン(前年比2.5%減 )
転炉鋼511万9,000トン(前年比2.9%減 )
電炉鋼193万5,300トン(前年比1.4%減 )
小形棒鋼62万8,000トン(前年比6.9%減 )
H形棒鋼25万3,000トン(前年比11.5%減 )
4月新設住宅着工戸数7万6,583戸(前年比13.9%増 )
2024年4月
粗鋼世界計1億5,570万トン(前年比5.0%減  )
中 国8,590万トン(前年比7.2%減  )
インド1,210万トン(前年比3.6%増   )
アメリカ670万トン(前年比2.8%減  )
韓 国510万トン(前年比10.4%減  )
ロシア620万トン(前年比5.7%減  )
トルコ280万トン(前年比4.5%増  )

[電炉製品]

東京製鉄(5/20)
異形棒鋼(D13~25)98,000円(前月比 横ばい)
 H形鋼(中幅)127,000~142,000円(前月比 横ばい)
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