国内の生産及び新車・中古車の販売状況（2021年　9月分）

新車の国内4輪車生産状況

2021年9月の国内4輪車生産台数は、表1にあるように合計で43万516台（対前年同月比52.5%）と、2ヵ月連続で前年を下回った。

また、9月のメーカー別生産台数は、表2にあるように、三菱を除いた全メーカーで前年を下回った。

三菱は国内販売が8月に引き続いて好調で、国内生産も4万6,612台（同120.0%）と、6ヵ月連続で前年比プラスとなった。

一方、トヨタは8月に引き続き部品供給が不足したため、国内外、生産・販売共に振るわず、国内生産は13万6,750台（同44.7%）と2ヵ月連続で前年比マイナスとなった。

日産も国内外、生産・販売共に前年割れとなり、国内生産も3万7,388台（同75.5%）と7ヵ月ぶりに前年比マイナスとなった。

ホンダは北米・米国への輸出こそ前年プラスとなったものの、国内生産は2万9,743台（同44.5%）と2ヵ月連続で前年比マイナスとなった。

マツダも国内外全般的に生産・販売が共に不調で、国内生産は4万2, 305台（同50.7%）と3ヵ月連続で前年比マイナスとなった。

スバルは前月、前々月に続いて国内外共に半導体ひっ迫による生産調整の影響で不調となり、国内生産は1万5,509台（同25.2%）と3ヵ月連続で前年比マイナスとなった。

ダイハツも前月に引き続き海外生産こそ好調だったものの、国内生産は2万9,173台（同31.8%）と3ヵ月連続で前年比マイナスとなった。

スズキは海外の販売が一部で好調だったものの、国内生産も6万595台（同64.4%）と、4ヵ月連続で前年比マイナスとなった。

続いて9月の輸入車新規登録台数は、表3にあるように3万3,961台（同86.6%）と12か月連続で前年比プラスとなった。

表1：2021年9月の国内4輪車生産台数

（比率を除き　単位：台）（出典：自工会）

表2：2021年8月,9月の主要8メーカーの国内4輪車生産状況

（出典：各メーカー）

表3：2021年8月,9月の輸入車新規登録台数

※すべての数字は乗用車、商用車の合計

※輸入車は日本自動車輸入組合発表により、日本メーカー車含む

国内新車販売状況

9月の国内新車販売状況は、表4にあるように総合計で31万8,370台（同67.8%）と3ヵ月連続で前年を下回った。一方、車種別でもすべての車種で前年比マイナスとなった。

メーカー別では、三菱のみが前年を上回った。

登録車のブランド通称名別は、上位からヤリスが1万2,696台、アクアが1万1,137台、カローラが7,901台、アルファードが7,444台、ノートが6,830台と、今月もノートが健闘した。

また同じく軽自動車は上位からN-BOXが1万1,805台、ルークスが9,708台、ワゴンRが7,573台、スペーシアが7,064台、ハスラーが5,903台とこちらでも日産車が健闘した。

表4：2021年9月の国内新車販売状況

（比率を除き　単位：台）（出典：自販連、全軽自協）

国内中古車販売状況

9月の中古車販売状況は、表5にあるように総合計で30万5,354台（同92.4%）と、3か月連続で前年マイナスとなった。車種別でもすべての車種で前年を下回った。

表5：2021年9月の中古車販売状況

（比率を除き　単位：台）（出典：自販連）