地域のクルマ好きに支えられて半世紀
今回おじゃましたのは東京湾アクアラインを下りてすぐの木更津市にある高浦モータース(高浦要一代表)。親子2代で繋いできたタスキは既に半世紀になる。生活の足としてクルマが必須の地域であるだけに、一度固定化した顧客は長いお付き合いとなる。こうしたケースの場合、昨今では若者の都市部への流出、折からの人口減少と相まって管理顧客人数は減っていっている・・・・・・と思いきや、高浦モータースは違った。減るどころかむしろ増えているという。
「私がマツダのディーラーでの修行を終えて戻ってきた頃は、クルマはまだ1家に1台でした。それがちょうど、1人に1台へと増えて行った時期と重なったのか、むしろ顧客数は増えています」と高浦要一代表は語る。
と、一口で語ってはいるものの、事はそう単純ではない。お客さまのお子さんが免許を取り、クルマを持つようになったとしても、必ずしもお父さん、お母さんの出入りする整備工場に行くという保証はないし、そうなって欲しいという思いを整備工場側で抱えていても、お客さまにお願いするのは差し出がましいことだからである。
にも関わらず、高浦モータースにはお客さまと、そのお子さんや家族のクルマも集まってくる。信頼の置ける整備工場であるとお客さまが認めた証である。
「技術力が同じなら、極端な話、どこの整備工場で整備をしても、車検を受けてもいいわけじゃないですか。であれば、私が整備を担当したことに対する価値を分かっていただける方に来ていただきたいと思って、自分なりの付加価値を付けるように心がけています」という、この高浦代表の思いにお客さまが応えた形が入庫実績に表れているのだろう。
取材をしていて感じたのは高浦代表の話題が豊富なこと。なぜなのかを問うと、「来店されたお客さまとは情報交換のつもりで接しているから」との回答があった。つまり、情報交換のついでに整備や車検を受けていってもらうというスタンス、要はこの情報交換こそが高浦モータースに入庫する付加価値なのである。話題が豊富なのは、この情報交換の積み重ねの結果によるものなのだ。
MOTORJIM導入の決め手は
営業マンの人となりだった
同社では顧客管理、どちらかというと整備履歴管理の目的でMOTORJIMを導入している。記憶を辿っても思い出せなくてムダに時間がかからないように=効率よく業務をこなすためである。
導入に際しては営業マンの人となりが決め手となった。初回訪問時に「別のシステムが入っているから今は要らない。でも君の話は面白かったから、来るだけなら来てもいいよ」と告げて、その出方を見たところ、その2年後、高浦代表が導入の話を切り出すまで営業の話はせずに足しげく通ったという。ここでもやはり情報交換(対話)がカギを握っていたことになる。つくづく整備工場はサービス業であると実感させられた。
会 社 名: 高浦モータース
所 在 地: 千葉県木更津市畔戸11 番地
電 話: 0438-41-0193
F A X: 0438-41-0563
休 日: 日曜日、祝祭日
業務内容: 定期点検、車検整備、各種一般整備
新車・中古車販売、自動車保険
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