祝10周年記念　カーベル全国大会特集

代表取締役 伊藤 一正 氏

～今後の展開と新メニュー～

皆さんのおかげで10周年を迎えることができ、このようなすばらしい場所で全国大会を開くことができました。この場をお借りして御礼申し上げます。

今日は確かに、カーベルの10周年を記念した全国大会ではあるのですけれども、カーベルのメンバーさんは他のチェーンのメンバーさんでもあり、その比率が3割を超えているのです。
にも関わらず、この業界はFC本部同士の交流もない。ですから私は今日、この場がカーベルの全国大会であると同時に、業界のFC本部同士の交流の場になれば、その交流が自動車業界の活性化の一助にもなればと思って、他のFC本部さんに招待状をお送りしました。この趣旨に賛同された9社16名がお越しです。

さて今日は、経営と人生が今よりも間違いなく上手くいくキーワードをプレゼントしますので、今日を機会に徹底的に実践してください。
そのキーワードがこちら、「置換」です。今までのやり方や考え方を、置き換える、その力を高めることです。
置換には2つの意味があります。直接置換力と間接置換力です。見たり聞いたり感じたり、色々な成功事例を聞いて、「よしこれをすぐに採り入れよう」というのが直接置換力です。

もう一つは見たり聞いたり感じたことを、自分の地域や自分の会社、自分自身にどう落とし込んで実践しようかと考えるのが間接置換力です。どちらにしても置換をした方がいいのです。

やった方がいい理由は、もう時代が変わっていますので、時代が変わって業界も変わるし、お客さんの感じ方も変わっているので、その変化を私たちは止めることができません。それに合わせるしかないのです。私たちが変えていかないといけないのです。

これは近い将来なのですけれども、2045年、今から30年後の日本の状況はどうなっているかというと、人工知能の世界になっています。もう誰かが考えるのではなくて、常にコンピューターが考えて指示を出すので、指示を出された通りに私たちが動くだけの世界になっています。

今までは国や地方自治体が会社を何とか守ろうとしましたけれども、30年後の日本はいかに潰すかという時代になっています。なぜなら早く潰さないと、被害者と負債が増えるからです。
さらに、今日を機に皆さんに感じていただきたいのは、私たちは小売業であるということです。サービス業であると言う方もいらっしゃいますが、間違いではないと思います。

しかし、私たちは新車、中古車、ガソリン、車検、鈑金というサービスを売っているので、やはり小売業ではないかと思います。小売業で繁盛店になろうと思えば、3つしかありません。全員で1人でも多くのお客さんを迎え入れる活動をすること、常に学びと挑戦をすること、5年後の年齢マップを作成すること、です。

年齢マップとは、縦軸に年齢をとりまして、5年後の社員をマッピングしていきます。カーベルは私を含む1970年生まれが今一番活躍していますが、5年後になりますと全員がシニアゾーンに突入します。

このように5年後の年齢を落とし込んでいきますと、気づくのです、「あ、この世代が少ない」と。ですから、そこが採用強化ゾーンになるということです。
さらにいえば、5年後の社員の平均年齢を45歳以下にすることです。

5年後のスタッフの平均年齢が45歳を超えていますと、例えば皆さんがどんなにかっこいい名前をつけていたとしても、ユーザーからどう見えるかといいますと、ガレージ初老とか高齢者モータースにしか見えないのです。
大事な点は、人のいる会社しか残らないということです。しかもどんな人かというと、若くて良い人です。
では若くて良い人がいる会社にしようと思えば、どうしたらいいのですか？若くて良い人に好かれる自分になるということです。

では、人に好かれるにはどうしたらよいのでしょうか？人というのは、自分のことを「好きです」と言ってくれる人のことを好きになるのです。ですから人から好かれようと思ったら、自分から「好きです」と言うしかないのです。

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