自動車リサイクル

ルールを守ってリサイクルをしましょう

久々のリサイクルのページでは昨今問題になっているリサイクル関連の話題に触れていこうと思う。自動車リサイクルという言葉は11年前に施行された自動車リサイクル法から自動車整備業界の中にも浸透してきたと思う。
詳しくは割愛するが、自動車を適正にリサイクルするための仕組みといえる。
この法律により、自動車リサイクルの健全化が図れたといっても差し支えない。

エアバッグの問題

さて、自動車リサイクル法には回収物品としてエアバッグがある。読者の皆様もエアバッグを展開している車両を見たことはあると思うが、使用済み車(廃車)となった車両は処理工程で、エアバッグの全展開が義務化されている。中古部品の中で、エアバッグが流通していない背景にはこういった法律があるからといえる。

ところで、エアバッグ本体を中古部品販売業者に『売ってくれないか』と聞いたことは無いだろうか。厳密に言えば、実は使用済み車両でなければ外しても問題が無く、販売すること自体も、法律上は問題が無いのである。
しかし、許可業者による適正処理の中で、生産されるアイテムは必然的に使用済み車両となるので、販売ルートに上がってこないのである。

一方で某インターネットオークションサイトなどでは販売されているのも事実である。「これは中古車から外したものだ」と言ってしまえば、実はルール違反ではないのだ。とは言うものの、自動車リサイクル業者では販売自体をしていないことになっている。中古のエアバッグは保証もなく、取扱いは非常にデリケートな問題なので、編集部としては、販売に加担、購入するといったことは控えて頂ければと思う。
理由としてはやはり人命に関わるアイテムだからである。『そんなことを言ったらブレーキ関係のアイテムはどうなるんだ』という指摘がありそうだが、明確なルールが無い以上はモラルの中で徹底して頂きたいと思う。

廃車の中のゴミ

使用済みのゴミ収集車であったとしても、廃車される車両の中にゴミを詰めることは無い。ましてや使用済みの乗用車にゴミを詰めて自動車リサイクル業に引き上げてもらうというのはモラル違反といえる。あくまで、リサイクル業からすれば、取引継続のためにもゴミが入っていても仕方なく持っていくであって、これは自動車整備工場側に自覚・自粛して頂くしかない。

そもそも、自動車リサイクル業は使用済み車を資源としてリサイクルするのが生業である。中にゴミが入っていては不純物になることは言うまでもない。自動車整備工場と同様に自動車リサイクル業も世の中にとって必要な仕事の一つである。ルールを守って廃車を出すことはもちろん、モラルを守って頂きたい。自動車整備工場は多かれ少なかれ、廃車を出すことはあると思うが、是非モラルを持って取り組んで頂きたい。

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