後輩を育てないメカニックには

部下を育てるコツ

■育て方を教える

いまだに職人気質が残る自動車整備業界では、仕事はみて覚えるものという考え方が根強く残っている。特にベテランメカニックほどその傾向が強い。自分が先輩上司の仕事を見て、盗んで覚えてきただけに、自分はわかっていても、後輩や部下に教えられない。

悪意や意地悪で部下や後輩を育てないのはむしろ例外で、本音は教え方が分からないと考えたほうが正しい。

教え方の極意は、山元五十六が言ったとされる、言って聞かせて、やって見せ、やらせてみて、その結果をほめてやるという手順である。

■ペアーを組ませる

さらに具体的な職場でのやり方としては、新人と先輩をペアーにして仕事に取り組ませる方法だ。ベテラン先輩ほど新人の世話などみるより、一人で仕事をやりたがるかもしれないが、後輩を育てることも重要な仕事の一つであることを理解させることだ。

後輩が自分のところにつくと、普通は、意識的にもしっかりしてくるものだ。

■指導記録をつけさせる

それも漠然と育てろということだけでは、育てるほうも育てられるほうにも効果がない。いつまでに、何を、どの様に教えるのか。それを目に見える形でまとめさせ提出させる。それをみて必要なところは手直しをし、後輩の指導記録とさせることだ。この習慣は、後輩の育成に役立つだけでなく、指導記録をつける先輩にとってもまたとない教育訓練になる。まさに一石二鳥が狙えるのだ。

その指導記録は、経営者、管理職も目を通し必要に応じたコメントをつけてやろう。面倒がらずに継続することが成功の秘訣である。