会社目標に向って進むには決算書の理解が不可欠

決算書の理解

自社の経営状況を社員一人ひとりが理解し、同じ目標に進むことによって企業は成長する。

経営者ひとりがあれしろ、これしろと叫んでも、社員が本意を理解していないと、ただのたわごとになってしまう。経営者のコトバを理解できる社員にするにはどうすればよいのだろうか。

まずは、決算書を具体的に理解させよう

経営状況を具体的に把握している社員は少ない。決算書などは秘密にするのではなく、開示をして社員に自社の置かれている状況を把握させよう。

経営者のあなただけが状況を把握して、もしもあなたに不測の事態が発生したときには、社内の誰が対処してくれるのだろう。

経営者と同じレベルで現状を把握できる人材を一人でも多く育てておくべきだ。

そのためにまずは決算書を社員全員に公開し、内容をわかりやすく説明し、現状を理解させよう。言葉ではなく、数字で具体的に事実を示すことがポイントである。

全員が同じレベルで将来に対する方向性や、危機感を共有しながら前進させよう。

決算書の中身が理解できるように教育しよう

問題は、決算書の仕組みをどのように教えるかだ。

決算書の仕組みは経理だけが知っていれば良いというものではなく、全員がある程度の経理の基礎知識を持つことがそれぞれの仕事に役立つのだということを教えよう。

例えば、「○○○円の粗利を出そう」と言う前に「粗利」の意味と算出の根拠を教える。値引きをするな粗利が下がるだろう、と当然のように言ったとしても社員が粗利の意味を理解していない場合は、あなたの伝えたいことが伝わっていない可能性があります。

「経費を下げよう」と言う前に、経費の種類と削減の必要性を示す。経費を削減することは、○○円売り上げたことと同じ意味になる等、削減をすることの重要性と成果を得られる、ということを理解させよう。さらには資金繰りの大切さ等、簡単な言葉で具体的に、常識として習得させよう。

そして、各自の業務の結果が決算書上のどの数字に現れるのかを示してやるのも一つの方法だ。

状況が悪いときこそより詳しく伝える

経営者としては経営状況が悪いときには、社員に対しても状況は話しづらいものだ。しかしここは、危機を全員の力で乗り越えると考えよう。

悪いときこそ現状・原因・対策をより詳しく社員に伝えて協力を求めようではないか。

自社の立場を理解した社員は、一人ひとりがどう苦境を乗り越えればよいのか考えるようになるだろう。そうなったとき、社員からの新しいアイデアや意見を聞き入れる体制を整えておくことも大切である。