1 車検のコバック総本山　コバック陣中店とは
- 1.1 直営店はテスト場
  - 1.1.1 会社概要

車検のコバック総本山　コバック陣中店とは

せいび界2015年8月月号Web記事

車検のコバックの総本山であるコバック陣中店は愛知県豊田市に店を構える。言わずと知れたトヨタのお膝元であり、周りにはディーラーが乱立する激戦区である。コバックの前進である小林モータースの創業時から数えると今年で56年の歴史を持つ。

そんなコバック陣中店であるが、見学者は年間に100人以上来られるとはいえ、非常に先進的な設備があるわけではない。では、工場内は広いのかというと、中堅クラスの広さである。見学者やコバック加盟店が皆、「陣中店を見て驚いた」と口を揃える要因を今回は探ってきた。

徹底した整理整頓と業務改善が常に更新される。整理整頓は何処でも行っているだろうが、日々の業務で気づいた点などは直ぐに修正し、新鮮な気持ちかつ、効率の良い動きをさらに向上出来る。時間効率が上がれば、売上にも貢献してくる。

部品発注も部品商と提携し漏れもなく即作業可能。部品商との提携により欲しい部品がカゴに入っているので、わざわざ部品を探す手間がない。発注時に○番のカゴに入れるように指示を出し効率アップ

メカニックは９名が社員だが後はアルバイト。社員比率を下げ販売管理費を下げる手段としてアルバイトを大量に雇用している。学生も多く、そのまま正社員として働くケースや社員の子供がアルバイトとして入るケースも多々ある。

月間600台強の車検台数、納車時は手洗い洗車で満足度アップ。車検台数もトップクラス。今期も目標、前年比も大幅にクリアーする。納車時には洗車を行い入庫の時よりもキレイに心がける

挨拶、元気、笑顔全てがハイクオリティで提供される。洗練された挨拶で、出迎え、見送り、全てにおいて感動を提供する。その一翼を担っているのが朝礼である。見学時は朝礼からがオススメ！

直営店はテスト場

徹底されたボトムアップと本店ならではの新しい取り組みで全国のコバックブランドの底上げをする

業務の改善案は全て社員達からの企画立案によって出来ている。こういった蓄積されたノウハウなどは、直営店でテストを行う。そして加盟店にフィードバックしている。良い事例や取り組みなどを直営店が耕し、コバック全体のブランドとして全国的に提供している。2013年より「セーフィック」というサービスを開始している。これが20年50万キロ保証のバックボーンである。現在、加入率が90％を超え、後々、加盟店にもフィードバックしていく動きである。