リサイクル

2019年9月 鉄スクラップ市場

鉄スクラップの9月市場は、前月に続き下落局面

 東京製鉄では、9月4日より2工場で炉前価格の500円方値下げとなり、田原工場は海上・陸上特級とも2万5,000円、宇都宮工場は陸上特級2万5,500円としている。

 その後は、9月6日より全工場でトン当たり500円の炉前購入価格の引き下げを行い、田原工場は海上・陸上特級とも2万4,500円、岡山工場は海上・陸上特級とも2万3,000円、九州工場は海上・陸上特級とも2万4,000円、宇都宮工場は陸上特級2万5,000円、高松鉄鋼センターは海上・陸上特級とも2万1,500円となっている。

 9月11日からは、4工場で500円の値下げとなり、田原工場は海上・陸上特級とも2万4,000円、岡山工場は海上・陸上特級とも2万2,500円、宇都宮工場は陸上特級2万4,500円、高松鉄鋼センターは海上・陸上特級とも2万1,000円としている。

 9月13日からは、宇都宮工場がトン当たり500円の値上げを行っており、陸上特級2万4,000円としている。さらに9月14日からは、2工場でトン当たり500円の値上げを行っており、岡山工場は海上・陸上特級とも2万2,000円、宇都宮工場は陸上特級2万3,500円としている。

 9月21日より4工場でトン当たり500円の炉前購入価格の引き下げを行い、田原工場は海上・陸上特級とも2万3,500円、岡山工場は海上・陸上特級とも2万1,500円、九州工場は海上・陸上特級とも2万3,500円、高松鉄鋼センターは海上・陸上特級とも2万500円となっている。

 アジア向けの鉄スクラップ輸出船積みルートについてみると、関東鉄源協同組合の9月11日の輸出テンダーでは、落札価格は前月比2,865円値下がりの2万4,849円としている。

 

粗鋼生産

 8月の全国の粗鋼生産は811万5,500トンで前年同月比7.8%減少となり、前年同月比では2ヵ月連続の減少となっている。粗鋼生産を炉別にみると、転炉鋼は635万2,400トンで前年同月比6.8%減少となり3ヵ月ぶりの減少、電炉鋼は176万3,200トンで同比11.5%減少となり6ヵ月連続の減少となっている。

 電炉の主力製品である小形棒鋼の生産は63万7,400トンで前年同月比4.9%減少、H形鋼は28万9,900トンで同比13.9%減少。

 8月の世界の粗鋼生産は1億5,603万8,000トンで前年同月比3.4%増加となり、中国は8,725万1,000トンで同比9.3%増加、アメリカは749万7,000トンで同比0.3%増加、韓国は594万1,000トンで 同比2.6%減少、トルコは263万4,000トンで同比12.4%減少などとなっている。

 

非鉄金属

 非鉄金属については、9月の銅地金価格は前半上昇したが、下旬には下落局面となった。9月5日からは1万円上げて65万円、9月10日からは1万円上げて66万円、9月13日に1万円上げて67万円とした。

 9月25日は1万円下げて66万円としている。米中の貿易戦争の長期化などから市場では弱気ムードでの10月入りとなっている。

[鉄スクラップ市場]

  • 価格動向

       2018年8月ピーク    2019年 1月ボトム     3月 ピーク

*鉄スクラップ

東京製鉄     38,000円(8/24)     31,000円(1/8)    35,000円(3/6)

関東鉄源輸出    34,860円(8/9)     28,775円(1/11)    34,010円(3/12)

*銅

LМE銅       6118ドル(8/28)        5901ドル(1/25)         6328ドル(3/26) 

国内銅          72万円(8/28)             71万円(1/28)             74万円(3/26)

 

              7月                        8月            9月

*鉄スクラップ

東京製鉄     26,500円(7/24)   26,000円(8/31)      23,500円(9/14)

関東鉄源輸出    28,060円(7/10)    27,714円(8/9)     24,849円(9/11)

*銅

LМE銅        5862.5ドル(7/11)   5675ドル(8/24)       5757ドル(9/27)

国内銅          69万円(7/11)         64万円(8/26)               66万円(9/27)

 

鉄鋼生産

*鉄鋼          2019年8月

粗鋼生産計       811万5500トン  ( 前年同月比   7・8%減 )

転炉鋼         635万2400トン  (  同  比     6・8%減 )

電炉鋼         176万3200トン  ( 同    比     11・5%減 )

小形棒鋼         63万7400トン  (  同  比    4・9%減 )

H形鋼          28万9900トン  (  同    比     13・9%減 )

 

8月新設住宅着工戸数   7万6034戸    ( 同  比     7・1%減 )

 

2019年8月

粗鋼世界計      1億5603万8000トン ( 前年同月比   3・4%増  )

中国           8725万1000トン (  同 比    9・3%増   )

インド           935万0000トン (  同 比    1・5%増   )

韓国            594万1000トン (  同 比    2・6%減  )

台湾            189万0000トン (  同 比    3・1%減  )

ベトナム          181万6000トン (  同 比   29・6%増   )

トルコ           263万4000トン (  同 比   12・4%減  )

アメリカ          749万7000トン   ( 同 比    0・3%増  )

 

電炉製品(東京製鉄 9/17)

 異形棒鋼(D13~25)= 62,000円    ( 前月比 2000円下げ )

 H形鋼(中幅)= 83,000~93,000円  ( 同 比 2000円下げ )

AD
 data-src=有償運送許可研修を毎月開催" width="650" height="178" >

有償運送許可研修を毎月開催

せいび広報社では毎月、事故車故障車等の排除業務に係る有償運送許可の研修会を実施しています。会員限定ではなく、全国どの地域からも、法人・個人事業主でもどなたでもご参加いただけます。研修の受講者は、会社の代表者・経営者に限らず、従業員の方でしたらどなたでも、会社を代表して受講していただくことが可能です。

CTR IMG