NGP日本自動車リサイクル事業協同組合第9回総会・第27回懇親会特集

NGP日本自動車リサイクル事業協同組合

自動車リサイクル部品流通団体の最大手であるNGP日本自動車リサイクル事業協同組合は協同組合化後、10年目を迎えた。
第9期は同組合の命、部品取車両の確保がますます厳しい状況で、部品の生産金額目標500億円は残念ながら未達成に終わった。
これを受けて今期は生産効率アップを期待して教育の強化、新たな車両仕入れ強化策、新CMによる一般ユーザーへの告知強化など様々な施策で再度500億円達成を目指す。

そこで今回の特集では、去る10月28日に開催された協同組合化後、第9回の通常総会ならびに創立後、第27回の懇親会の模様を取り上げ、業界をリードする同組合の最新取組ならびに今後の動向について紹介する。

長谷川利彦理事長挨拶

第10 期(平成25 年度)のテーマ

「継往開来」
NGPの伝統・結束・協調を継承する

NGPグループ創立から27年、協同組合としては10年目を迎えます。今期テーマは、「継往開来」を採択しました。引き続き、オークション流出、輸出増加等の影響を受け、廃車車両が減少し、車両仕入価格高騰等により部品生産資源である部品取車両の確保は益々厳しい状況が続きます。

これらの影響を受け、2012年度の部品生産実績は対前年比93.9%にまで低下し、部品販売実績は同101.4%の微増に止まり、目標の500億円達成へ引き続き取り組む決意をいたしました。

今期から2年間を500億円達成への最終章とする計画を立て、組合員の部品生産力を強化する施策を引き続き展開します。カイゼン塾は今期も無料で取り組むこととし、生産金額1,000万円未達の組合員は強制的参加の指導をいたします。また、教育委員会が計画する必須研修も無料化を継続し、組合員各社の生産現場力の向上を実現させます。

車両仕入強化については、各支部理事に対して仕入営業強化策を支部単位で検討することを指示しています。さらに、BtoC向け仕入拡大に向けて「廃車王」サイトを新しく立ち上げ、組合員の車両仕入支援を展開することといたします。

従来の廃車王くるマックとの違いは、廃車買取サイトとしては、業界初の廃車オークションシステム(現行の使用済エントリーシステムを活用)を仕組みとして採り入れ、全国ラジオCMを来年2月より開始する予定です。
また、引き続き物流コスト低減対策は、リターナブル梱包資材利用拡大に取り組むこととし、今期より物流委員会を新委員会として設置いたします。
今期から本格的な活動を行う青年部会(17名)は、NGPの次世代を担う優秀人材育成を目的とし、理事会がその活動をフォローしながら大切に成長させたいと考えています。

NGPの伝統・結束・協調のDNAをしっかりと継承し、NGP組合の持続的成長に向けた「顧客との信頼関係」を深めることが、業界リーダーとしての責任と責務と考えております。今後とも、より一層のご支援をいただきますよう、お願い申し上げます。

ご来賓挨拶

斉藤鉄夫氏

衆議院議員 公明党 幹事長代行

昨年末、我々の党の税制調査会に、長谷川理事長に来ていただきまして、ご要望を承りました。その中に、「リサイクルパーツの徹底した利用」がございました。 これから日本が環境技術先進国として生き残っていける最大の技術的なポイント、それは自動車のリサイクルだと思います。新しい鉄を作らない、新しい資源を使わないで、豊かで便利な社会を実現できる。そのポイントはリサイクルです。

その先端に立って、皆さんは働いていただいております。そのことを後押しする政治でなくてはならないという決意に立って、皆さま方と一緒に頑張っていきたいと思います。どうかこの1年間が、皆さん方にとって業界発展のすばらしい1年間になることをお祈り申し
上げます。

小野 正氏

経済産業省製造産業局
自動車リサイクル室長

使用済み自動車の排出台数は昨年が341万台、一昨年から50万台ぐらいは戻しておりますが、人口も減少局面に入っており、保有台数も横ばいの状況という中で新車が爆発的に売れて使用済み自動車がまた増えるのはなかなか難しいと思います。こういう中でNGPさんをはじめとして、リサイクル部品を扱っていらっしゃる方々の活動がより重要になってくると思います。

民間の調査によると、リユース、リビルト含めたリサイクル部品は約2,000億円の市場と言われております。自動車の使用年数はどんどん延びており、市場拡大の余地はまだまだあるのではないかと思います。リサイクル法の施行当時は11年程度でしたが、昨年の統計では14年を超えるという状況になっております。そういう意味で高年式車、中年式車を合わせて、低年式車のリサイクル部品へのニーズがますます大きくなってくるのではないかと考えます。こうしたニーズにどう対応していくか、皆さま方の知恵と工夫がまさに活かされる所ではないかと考えているところです。やはり台数が増えない中では、1台1台からどうやって付加価値を高めていくのかが一番重要な取り組みだと思います。

上野 晋氏

あいおいニッセイ同和損害保険㈱
リテール営業開発部 常務執行役員

リサイクル法の施行以降、この業界を取り巻く環境はさらに厳しさを増していると私どもも認識しております。そのような業界環境におかれましても、50%以上のシェアを維持し、なおかつ成長を遂げられているNGPに対して、心より敬意を表します。

昨年10月に自動車保険のノンフリート等級制度の改定がございました。保険金請求に与える影響は、私どもの集計によりますとこの上半期では、事故の受付件数は約4%減少し、とりわけ車両保険の受付件数では、13%減少しました。さらに事故受付はしたもののやはり請求はやめるという保険金の請求放棄は、9%ほど上昇しております。

このようにお客さまの保険金を請求する判断のバーは高くなる一方で、ある程度の損傷であれば自費で修理をする大きな流れができています。このような認識変化の中、事故受付時に私どもではできるだけ丁寧にお客さまの保険金請求の意思確認をしております。その際、リサイクル部品を活用した修理の方法を自信を持ってご提案ができる点は、NGPグループとの提携があってこそであり、全国5,300のモーター代理店ネットワークにとりまして、大きな強みであると認識しております。

馬場 茂氏

日本自動車車体整備協同組合連合会会長

使用する側のBP業界の代表ということで、わが社にはNGPエコひろばを使ってお客さまがいらっしゃいます。たしかに自費での修理が増えているのが現状で、見積の際には「新品パーツで修理するならこれだけの金額、リサイクルパーツならこの金額、こういう状態、同色がありました。若干、キズがありますけれども使用には問題ありません」といった説明が画面を見せながらすぐにできる現状が非常に助かっています。わがBP業界からすると、今が営業のチャンスではないかと、そういう意味も含めて自費修理の誘導に役立っています。

また非常にクイックリーに配達ができています。運送、物流の面でも助かっています。しかし一方で、リサイクルに回す廃車が非常に少なくなってきており、「このパーツありますか?」「出てしまって(在庫が)ありません」ということもあります。これは新品を作る製造業ではないので、仕方のない部分もありますが、これだけの全国ネットワークですから質の高さも含めてぜひ在庫を確保していただき、ますますの発展を願っております。

大石一彦氏

(代読 中村昌徳副理事長)
NGP日本自動車リサイクル事業協同組合 名誉顧問

毎年この挨拶文を考える時に、あれからもう1年も経つのかと時の流れの早さを実感しております。そして、1年1年の積み重ねが新しい世代へNGP魂が受け継がれ、さらにお客さまに支援、支持される組合になっていく姿は、私の楽しみでもあります。どうかこれからもその積み重ねをよい方向に持って行き、世界に羽ばたくNGPの雄姿を見せてください。

アベノミクスで経済が回復したとの声もちらほら聞こえますが、まだまだ日本全体に浸透しているものではありません。厳しい状況は今でも続いているのではないでしょうか。

しかし、2020年の東京オリンピック招致決定など、明るいニュースも入ってきております。物事をいい方向に考える前向きな気持ちや行動がどんなことでも乗り越える力を与えてくれ、NGPに新たな成長と発展をもたらしてくれます。どうか自分や仲間たちを信じ、28年目の大成功を共に成し遂げようではありませんか。

最後に皆さま方の地道な努力の積み重ねが作り上げたNGP魂が歴史に残るように祈念申し上げます。

共同記者会見

―スローガンの「継往開来」の由来・意味は?

長谷川 今までの伝統・結束・協調を継承しながら、発展を切り開いてゆくことを意味します。

―今期、生産金額1,000万円未達の組合員は強制参加とするカイゼン塾ですが、前期の実績は?

長谷川 現場力をつけるという、まさに強い組合を作る目的で、60社が第一次スタートということで取り組みました。その60社のカイゼン度合いを評価しますと、1つは生産力が間違いなく上向いてきているということ、2つ目は外部講師が会社の中に入って一から研修をするということ、これによって会社の活性化が起きるということです。さらに3つ目の特徴は、カイゼン塾はチーム制でやりまして、毎月、そのチームの工場に行って現場の研修を実施するという仕組みです。ですから、自分の会社で開催した次は同じチームの別の会社に行ってカイゼンを行います。その間、共通する課題と宿題を持って運営していくということで、今までで類を見ない仕組みで運営しています。

さらに引き続き、今期もカイゼン塾を第二次展開として展開していきます。当然、落ち込んだ生産力をきちんと上げていただきたいということで、生産にまだ弱点を持っている組合員を中心に展開します。

―昨年のテレビCMの効果、また来年から展開するラジオCMの狙いは?

長谷川 テレビCMではリサイクル部品をエンドユーザーに知っていただく、さらにその(NGPの)リサイクル部品を使って修理をしていただく優良な修理工場さん(=エコひろば)があることを知っていただくということで、1年間やってまいりました。やはりCM効果が図れるのは例えばホームページのアクセス数で、CMを放映すれば顕著に上がります。しかしながら、課題として残しましたのは実際にご覧になったお客さまを修理工場にいかに結び付けるかということです。とはいえ、修理工場さんへのお問い合わせの内容が事故も故障も安い修理を希望されるお客さまが、非常に多いこと、まじめなお問い合わせが非常に多いということに気づきました。

来年2月からのラジオCMでは、B to C向けに廃車買取の「廃車王くるマック」改め「廃車王」の広報活動に取り組んでまいりたいと考えております。