NGP第13回通常総会・第31回定期総会懇親会

NGP

昨年でグループ創立から30年を迎えた、リサイクル部品販売の大手団体であるNGP日本自動車リサイクル事業協同組合。平成28年度は「『創』~挑戦と継承で新たな時代を~」を活動テーマに掲げ、様々な取り組みを行ってきた。具体的には5つの事業方針として、①車輌仕入の強化、②リサイクル部品市場の拡大、③海外販路の拡大、④素材回収スキームの確立、⑤次世代人材の育成、を掲げ、組合員各社が一致団結して各事業に取り組んできた。
去る10月23日には第13回通常総会並びに第31回定期総会懇親会が品川プリンスホテルにて開催された。
そこで今回の特集では、2期目を迎えた佐藤理事長体制における同組合の今後の展開並びに、懇親会で寄せられた来賓の祝辞などを紹介する。

「創」
~変革と挑戦で未来を創る~
第14期(平成29年度)のテーマ
佐藤幸雄 理事長

昨年度の事業活動のテーマは、次の10 年20 年先、さらには50 年先を見据え、「創」~挑戦と継承で新たな時代を~、としていました。今年度におきましても、引き続き想定される厳しい事業環境を勝ち抜くためには、新しい発想の下、新しいものを生み出し、挑戦し続けることに変わりはないことから、事業活動のメインテーマは「創」で継続することと致しました。
今後の自動車業界は、環境への配慮から、国内外の自動車メーカーにおいて、EV 化の流れが加速していくと予想されます。また、EV 化の波ばかりでなく、先進安全技術の進化、自動車のIoT化、自動車外装パネルの進化など、目まぐるしく事業環境は変化していきます。そのような環境下では、今までの常識・発想にとらわれず、柔軟な対応と変革ができなければ、この先勝ち残ることはできないという考えから、サブテーマを、「~変革と挑戦で未来を創る~」と致しました。
今後も、使用済み自動車発生台数減少による車両仕入不足、先進安全技術普及による事故修理の減少、労働人口減少による人材不足など、自動車リサイクル業界を取り巻く環境は、中長期的にみても非常に厳しい状況が想定されます。
組合員個社だけの対応ではなく、NGP グループの総力を結集し、スケールメリットを活かした戦略立案と実行が重要と考えております。今まで以上にNGPブランドの強化を図り、競合他社との差別化や様々な品質の向上によるNGPファン作りや新規取引先の獲得を積極的に進め、競争優位性を構築する必要があります。
本年度は以下の4つの重要方針を掲げました。
① 入口の課題として「車両仕入を強化」
② 中間の品質として「お客様満足度向上によるNGPのファン作り」
③ 出口の課題として「リサイクル部品の販路を拡大」
④ 人材育成 「自動車業界の変化に対応すべく、将来を見据えた人材育成計画」
自動車業界の環境変化のスピードは確実に速まっています。変化がもたらすインパクトも非常に大きくなっています。そのような環境下において、NGP グループが今後も発展していくためには変革に取り組み、新たな挑戦をしていかなければなりません。

ご来賓挨拶

斉藤鉄夫氏
衆議院議員 公明党
幹事長代行

環境にやさしい持続可能な社会の根幹が、やはり循環型社会の構築でございます。その循環型社会の一番大きなポジションを占めるのが、自動車リサイクルです。
この自動車リサイクルが完璧に行われれば、地球は本当に持続可能になっていくと実感しております。その一線で頑張ってくださる皆さま方に、社会が注目し、そして社会全体でそれに感謝し支えていく、そういう体制を作ろうということで私も頑張ってまいりましたし、NGPの皆さまに教えていただいてここまでまいりました。これからも皆さま方に教えていただきながら、しっかり頑張っていきたいと思っております。
先ほど佐藤理事長から電気自動車のお話がございました。しかし、世界の現状を見ますと、内燃機関というのは永久になくならないと私は思います。この電気自動車と内燃機関いわゆるエンジンが相互に補い合いながら生きていくのが実体だと思います。
そういう中で、どうリサイクル体制を構築していくか、ということがポイントになるのではないかと思います。そういうことも考え合わせて、何が最も地球にやさしいのか、皆さま方とよく議論しながら、これからも努めていりますので、よろしくお願い申し上げます。

保坂 明氏
経済産業省 製造産業局自動車課
自動車リサイクル室長

使用済み自動車の引取台数ですけれども、
平成28年度は309万台で、対前年2%のマイナスということで、いわゆるタマ不足が年々深刻化しているという状況でございます。
このような非常に厳しい事業環境の中で、NGPにおかれましては精緻な解体を通じた生産性の向上ですとか、組合員企業の皆さまに無償でスキャンツールを提供されて、作業の効率化を進められているとお聞きしております。その結果、平成28年度のリサイクル部品の売上額も533億円と、非常に高い額を達成されており、心から敬意を表します。
一方で、次世代自動車への対応ですとか、今後よりいっそう労働力が不足するといった非常に大きな問題がございます。いわゆる業界の将来を左右するような大きな問題に対しては、組織を強化、場合によっては拡大も必要だと思いますし、何よりも業界の結束力が高まることが一番大事なのではないかと思っております。このような考えの下、現在、日本ELVリサイクル機構と日本自動車リサイクル部品協議会との間で、統合に向けた話し合いが進んでおります。引き続き、ご理解ご協力のほどをお願いできればと思います。

吉田靖之氏
あいおいニッセイ同和
損害保険株式会社
常務執行役員

NGPさまと当社のお付き合いですが、2000年、当社がリサイクル部品特約を開発した時からのお付き合いでございます。それ以降、業界初となる全損車オークション、ぱっとくん等、一体となって取り組んでまいりました。またもう1つ皆さまからご提案をいただきまして、開催しているのがフリート顧客防衛セミナーでございます。これにつきましては、当社のモーター代理店またプロ代理店、若手社員が1,000名も参加して、事故時のリサイクル部品の費用割合等を勉強させていただきまして、改めて感謝申し上げます。
先ほどの総会で玉木専務が顧問になられたとお聞きしました。私は玉木顧問と、自動車リサイクル法ができた時に、成増支社でセミナーの講師をされた時に、池袋のモーター代理店を全部お連れして、本当に助かった覚えがございます。顧問になられてもご指導、ご鞭撻のほどをよろしくお願いいたします。
またこの度、株式会社NGPの専務になられた杉本専務ですが、一緒に本部長として肩を並べて仕事をさせていただきました。先ほどのフリート顧客防衛セミナーにおいても、本当に助けていただきました。
今後もNGPさまと一体となって取り組んでまいりたいと思っている次第でございます。

窪田泰彦氏
ほけんの窓口グループ株式会社
代表取締役会長兼社長

自戒の念も込めて敢えてお話ししますが、このところ、経済ニュースで全くいいニュースがございません。それも、日本の経済を引っ張ってきた基幹産業のトップ企業において、「本当ですか?」というようなニュースが報道されています。
何か法令順守ということと、コンプライアンスということを勘違いされているのではないかと、あるいはそういうものが伝統的にずっと来てしまったのではないかと思います。法令順守とはご存知のように1人の人間としても、あるいは1企業としても、社会的に存在するための必要最低限の要件です。
コンプライアンスというのは、その先にあるお客さまとか、国民の皆さまの安全と安心と満足というものをお届けすることです。
そういう点から申し上げると、30年誌の冒頭の佐藤理事長の挨拶の中に、「NGPは『伝統・結束・協調』を礎に、『お客様第一主義』を実践」とはっきり書いてあります。これはまさに今起こっている問題に対する手本であり、答えであると思っております。NGPさんが今後ずっとグループを挙げて発展されますことをご祈念申し上げます。

大石一彦氏
NGP
日本自動車リサイクル事業協同組合
名誉顧問(代読:中村昌徳副理事長)

30周年記念式典より、早いもので1年の月日が流れました。NGPまた私自身、実りのある素晴らしい1年を送ることができました。本当に心より感謝いたします。今後とも日本の自動車業界及び未来を支える子供たちのために、変わらぬご愛顧、お力添えを賜りますよう、何とぞよろしくお願いいたします。
世の中では自動運転技術の発展、排ガス規制の厳格化によるハイブリッド車や電気自動車の使用率の高まりなど、日々目まぐるしい新たな技術革新が行われております。
また、日産自動車の無資格検査についての残念なニュースが飛び込んでまいりました。利益を追求していくことは企業として大切な使命の1つではございます。しかし、お客さまの幸せに貢献した分だけ、利益が伴ってくることを忘れてはなりません。裏を返すとお客さまをないがしろにした分だけ、企業が衰退していくという事実を改めて肝に銘じ、正しい道を進んでください。
世界のため、明るい未来のため、いつも大きな志を持ち、活躍されてください。最後に皆さま方の地道な努力の積み重ねが作り上げた、NGPの魂と歴史に改めて感謝申し上げます。

共同記者会見

恒例となった総会後の共同記者会見では、総会の総括と今期について語られたのもさることながら、自動車アフターマーケットを中心にITサービスの提供を行う株式会社ブロードリーフ(本社:東京都品川区、代表取締役社長:大山 堅司、以下、ブロードリーフ)と、総会開催と同日付けでリサイクル部品の流通拡大を目的とした業務提携契約を締結したことが発表され、ブロードリーフの大山社長も交えての記者会見も合わせて行われた。
■ 提携概要
現在、国内の自動車リサイクル部品は、許認可を受けた自動車リサイクル事業者で構成される複数の任意団体が、それぞれ独自で運営するマーケット上で売買されており、中でもNGP協同組合はその流通規模も大きく(533億円:2016年度)、商品の品質面でも厳しい品質基準で信頼性の高いリサイクル部品を供給している。一方、ブロードリーフは、リサイクル部品を供給する自動車リサイクル事業者や、整備鈑金工場などの部品購入者が加盟(11,700拠点:2016年末)する、自動車リサイクル部品の流通ネットワーク「パーツステーションNET」を運営している。
今回の提携により、まずは両社のシステム連携を行い、NGPグループマーケットの「NGPシステム」に出品されているリサイクル部品を「パーツステーションNET」でも販売できるようになる。これにより、パーツステーションに参加する会員は、厳しい品質基準で生産された信頼性の高いNGPグループのリサイクル部品を購入することができるようになり、また、NGP協同組合に加盟している会員は、「パーツステーションNET」のネットワークを活用し大きく販路を広げることができる。
システム連携は、2018年5月の運用開始を目指し、両社でシステム開発に着手する。NGP協同組合とブロードリーフは、今後両社で販路拡大を進め、リサイクル部品業界のさらなる発展を目指していく。

■ 業務提携内容
1. NGPシステム※1に登録されたリサイクル部品を、システム連携によって自動でパーツステーションNET※2に公開・販売
2. リサイクル部品の認知度向上を目的とした利用促進の啓蒙活動
3. その他関連業務に関する協業の検討

※1 NGPシステム
NGP協同組合が運営する、自動車リサイクル部品在庫共有システム。NGP組合員185拠点のリサイクル部品を、登録、検索、閲覧、注文することが可能。
※2 パーツステーションNET
ブロードリーフが運営するリサイクル部品共有在庫ネットワーク。豊富な在庫点数と、プロの目で選ばれた高品質な部品の購入が可能