アマチュアの方がすごいと思うこともある

コラム

決められた期限で仕上げるのがプロフェッショナル
お金をもらって何かをするのが、その道のプロである。自動車の整備を行って、その見返りとして代金をいただいている読者の皆さんはプロの整備士である。
お客さまから大事なお金をいただいて仕事をしているわけだから、そのいただいたお金に見合うだけの仕事をするのは当たり前で、その期待値以上にプラスαの仕事ができればさらに言うことなしである。
この「いただいたお金に見合っただけの仕事をする」という側面でいうと、プロにはもう1つ付いてくるものがある。それは期日、納期である。自動車整備でいえば、例えば運送業者のトラックが入庫したとしよう。営業に使うクルマなので、入庫している間は当然、業務に使うことができないわけだから、「○○日までにやってくれ」という期日が必ず付いてくるはずだ。
つまりは、お客さまからいただいたお金と期日という限られた要因の中で、どれだけいい仕事をするかが求められるのがプロフェッショナルというわけである。

アマチュアは縛りが少ない(全くないとは言わない)
逆に、同じことをやっていてもこういった縛りが少ないのがアマチュアだとも言える。要は誰から「やれ!」と言われたわけでなく、自分が好きでやっていることだから、期日などない。自分が納得がいくまで取り組むことができる。
かけられる予算は・・・お金持ちは別として、プロと同じで限りがあるとも言える。言ってしまえば、アマチュアのやることは趣味レベルであり、趣味にかけられるお金というのは本業の給料が有限である以上、そこからいくら捻出できるかは自ずと決まってくるからである。

一般的にはプロの方がすごい! と思われるけれど…
「アマチュアよりもプロの方がすごい!」というのが一般的な見方だが、必ずしもそうとは限らないと思うのである。アマチュアがプロに勝っていると思う唯一のポイントは、ずばり「熱意」だと私は考えている。
つまりはこういうことである。プロの仕事には「期日」がある。これは仕事をする上での強制力で、期日を守らなければプロ失格であるという脅迫観念に駆られて(大げさ?)仕事を仕上げるという部分もあると思う。ある意味、期日によって火が着いた熱意によって動いていると見ることもできるが、この熱意は本当の熱意とは違うと思う。
一方、プロで言うところの仕事を仕上げられるアマチュアの人の熱意というのは相当にすごいものだと思う。なぜなら好きでやっていることなので、その日までに完成しなければいけない「期日」という強制力はない。強制力がないということは、最悪の場合、完結しない可能性すらあるのである。にも関わらず、完結まで持って行けるアマチュアの人たちというのは賞賛に値すると思うのである。
その道のプロは別の道ではアマチュア。私も言わばプロの編集者だが、プライベートでは一応、アマチュアモデラー(=模型を作る人)である。しかし、ここ数年完成まで至った試しがなく、インターネット上で他のアマチュアモデラーの作品を眺めて満足してしまっている。この人たちの熱意を見習わなければ・・・・・・。