ブレーキパッドとブレーキシューの総本山 エムケーカシヤマ

エムケーカシヤマ

ブレーキパッドとブレーキシューの総本山
エムケーカシヤマの製造工場に迫る

自動車を構成する、走る、曲がる、止まる、のうち安全面に於いて重要な、止まる、これを支えているのはブレーキ部品である。とりわけ、ブレーキパッドやブレーキシューは消耗品として交換するケースも多いだろう。車検時に於ける点検でも定められていることから自動車整備業にとっても馴染みの深い消耗品の一つである。そんなブレーキパッドやブレーキシューを製造し、国内外に強い影響を持っているのがエムケーカシヤマ㈱である。今回、そんなエムケーカシヤマの製品製造工場に取材へ赴き、ブレーキパッド製造工程や耐久テストといった普段見ることが出来ない部品の裏側に迫ってきた。

地域密着で雇用も創出し
世界へ羽ばたくブレーキメーカー

エムケーカシヤマは1946年に創業し、自動車部品の販売から始まった会社である。その後、1960年代にプレス機の導入からブレーキシューの製造そして販売、60年代後半にはブレーキパッドの製造にも進出していった。1970年代にはブレーキローターの製造も行うなど、新商品の開発にも意欲的に取り組んできた過去を持つ。同社の経営理念だが、「佐久平に新たな産業を興し、人を育て、地域の人々と共に郷土の生活と文化の向上を図る」と地域の活性化を創業時から取り組み、現在では自動車ブレーキ以外にも様々な事業を展開している。現在、長野県佐久市内3拠点で生産し、国内では海外の受注も行っている。また、海外(インドネシア)でも生産を行っている。生産されるブレーキ部品は日常的に使われる優良部品からレースシーンにも使用されるハイエンドモデルなど幅広く取り扱っている。

ブレーキパーツ

こだわりと特徴を併せ持つ

国内の各拠点ではステージと呼ばれる管理方法を取っており、ステージ1ではブレーキシュー及びブレーキパッドのバッキングプレートの生産、ステージ2ではブレーキパッドの生産を行っている。ステージ3ではレース用ブレーキパッドや産業機械のブレーキなどの製造を行っている(国内拠点では各職場を社員が輝くステージと見立てステージと呼んでいる)。全ての製造工程では効率的かつ温度、時間、圧力など最適化されたノウハウが詰め込まれている。そんなノウハウは耐久度や制動力などブレーキに求められる要素にも活かされている。

実は多くのブレーキ関連製造業者の中でブレーキシュー、ブレーキパッド、ブレーキローターの3種を同時に扱っているのは同社の強みの一つである。そして、パッドの製造には度重なる試行錯誤が繰り返されている。摩擦材には研磨材、潤滑剤、金属、充填材、有機繊維、無機繊維など数種類をバインダーの樹脂で固めて作られている。この配分がロングライフなブレーキパッドや、雨天時の制動力を確保している。そんな味付けをされたブレーキパッドは耐久テストを経て製品化されていく。人工的に錆を発生させて錆びた状態での耐久度テストをしており、劣化した状態でのテストは製品の信頼性を高める要素である。そして、ブレーキシューに対して、Zコート(防錆処理)を施し錆や接着強度、耐久性に細心の注意を払っている。このように様々なこだわりや特徴が同社の製品には秘められている。

エムケーカシヤマ株式会社
長野県佐久市小田井1119
TEL. 0267-65-7811
FAX. 0267-65-7814