ホリデー車検

経営とITを繋げ集客、業務改善、効率化、そして未来へ。

㈱ホリデー(松川陽一代表取締役社長)は、地域の有力自動車整備工場と共に、短時間立会い型の「ホリデー車検」を全国約250店舗で展開している。これまで本誌では数回に分けて本部の考え方やその具体的な活動を記事にしてきた。お客様に寄り添うコールセンター、FCの基礎となるSV 活動、初のオール水性塗装システムを採用したホリデー鈑金、損保だけでなく生保の販売も視野に入れた保険のチカラなどであるが、いずれもホリデーの目指すトータルサービスビジョンである、カーライフタイムバリュー(C-LTV)を目指して開発、運営されている。今回は全体の中でも中核に位置するホリデーのIT 戦略について紹介していこうと思う。

検索サイトのキーワード広告で新規顧客を獲得!

まずは、インターネットを活用した集客施策。同社は加盟店向けに集客サイトの運用を開始し、現在 10社以上が導入している。

「今や多くの方がスマホを利用して検索サイトで様々なことを調べます。『車検』『安い』『安心』など、お客様のニーズがそのまま検索キーワードとなり、そこに広告を仕掛け新たな顧客の発掘に繋げます。集客サイトでは店舗の強みや特性、車検の金額、お店やスタッフの雰囲気、顧客の評判といった内容を伝え最終的にウェブで予約をしていただくという流れになっています。

ウェブの大きなメリットのひとつは、効果の可視化にあります。集客サイトでは、予約に結びつくキーワードは何か、ユーザーの属性、離脱しやすいページなど、ユーザーの行動を細かく分析できるので、戦略的な集客活動が実現できます」と岡崎敦子課長は語る。

現場が本当に使えるツールを!
集客のほか業務改善、効率化など現場の様々な困りごとにもITを活用し解決していく方針だ。
「ITコーディネーターとして様々な業界で仕事をしてきましたが、自動車整備業界のIT成熟度はまだまだ低いと言わざるを得ません。 そのため、身の丈に合ったIT 導入ができず余分な出費を強いられ、自社の業務に合わないシステムを我慢して使用している整備工場も少なくないようです。我々はこうした状況を変えるべく、現場の様々な困りごとをITの利活用で解決し、加盟店の要望に沿ったツールを提供していきたいと考えています」と岡崎課長。自動車整備業界の弱点を指摘し、風穴を開けていく意気込みを語った。

SNSにも積極参加!
今や国内人口の半分以上が利用しているSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)。同社は、フェイスブックやツイッターに公式アカウントを設置し運用しているが、インスタグラムではホリデー本部に勤務する女子社員が情報発信する「ホリデー車検女子部」を立ち上げた。20代女性の利用が圧倒的に多いインスタグラムで女性目線のさまざまな情報を発信し、女性ファンも増やそうとしている。

業界の未来を見据え、
最新の技術導入も視野に

また、同社は、AI(人工知能)、IoT(モノのインターネット)、ブロックチェーン(分散型台帳技術)といった革新的技術の研究者や技術者たちと積極的に交流し、協業の可能性を探っている。
「例えばブロックチェーンは仮想通貨だけの技術ではありません。あらゆる電子データの信頼性を担保する技術であり、これを応用することで業界が大きく変わる可能性もあります。既に保険業界では車載機器の情報から損保会社が運転情報を解析し保険料に反映させるという仕組みの実験を開始しています。」と岡崎課長。
ホリデーは、かつて業界に「立会い車検」という革新をもたらした企業である。
ITを中核に据え「C-LTV」ビジョンの実現に向けて、そのスピリッツはますます加速していきそうだ。

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