小林憲司代表取締役社長

車検のコバック 小林社長インタビュー

5つのステージ

小林 自動車整備には5つのステージがあると考えております。

1つ目が検査です。ブレーキやライト、排ガスといった国によって基準の設けられたものです。車検がこれに当たります。

2つ目が分解点検です。日本で車検時に行っている法定24 ヶ月点検に当たります。

3つ目が予防整備です。壊れないための整備が予防整備になり、コバックで推進している壊れないための、長く乗れるための技術です。

4つ目が予防整備の延長で、予防パックとなります。タクシーの整備と同じく3ヶ月に1 度しっかりと点検そして整備を行います。メンテナンスパックなどを新車販売時に付帯し、車検から車検の間を安心して乗れるようにしています。

そして5つ目が予防の予測です。ITを活用し、メンテナンスマネジメントを行うことを目的としており、今後目指すべき場所と考えております。

国内では第4 ステージまでは到達していますが、アジアを中心とした発展途上国では第1 ステージで足踏みしており、個々のユーザーに点検整備は委ねられております。車検に順ずるものである第1ステージは各国に存在しますが、整備に対する意識レベルはまちまちです。

整備を文化に

小林 以上の5つのステージを考え、国内では予防の予測と予防技術の向上に努め、海外では段階を踏んで整備を行い、壊れたら直すのではなく、壊れる前に予防し、万全の状態で車に乗ることを進めていく方針です。日本の、それもコバックの技術レベルは世界で一番と言われるよう努めて参ります。「家業ではなく事業」として予防整備という文化を各国で創造していくことを考えております。

20年50万キロ精神を
新車販売にも

小林 「軽自動車専門店ケイコ」というブランドを立ち上げました。我々は車検屋ではなく、予防整備屋である以上は、車の寿命を延ばしていかなくてはなりません。予防整備の実施は当然として、車検時以外の接点としては車販が挙げられます。自社で車を販売し、整備を1から行っていくことで、より長い期間、愛車に乗り続けることができます。予防整備の一つの入口としての販売となりますから、売って儲けることは考えておりません。その為に新しくブランドを立ち上げた次第です。

小林 憲司 (こばやし けんじ) 株式会社 コバック 代表取締役社長
1963 年生まれ52 歳1984 年小林モータース(現・株式会社コバック)入社。車検営業を経て1987年コバックの基盤となる「車検センター新豊田」をオープン以後3 年で新規顧客を7 倍に増やす。1996 年株式会社コバック代表取締役社長に就任。
■ 主な著作
夢と感動の車社会
「コバック・ウェイ」
(2002 年 文芸社)

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