第94回 イヤサカ モデル工場見学・研修会

イヤサカモデル工場見学

トータルカーライフサポートで
生涯顧客の創造が出来る工場へ

去る9 月7・8 日の2 日間、㈱イヤサカ(大山喜佐男社長)主催のモデル工場見学・研修会が北海道地区で開催された。2 日で合計5 軒のサービスショップを見学すると共に、初日の最後には2 日目の見学先でもある日免オートシステム㈱の安部雅夫社長による特別講演も行われた。

開会挨拶

大山 喜佐男 氏
株式会社イヤサカ 代表取締役

ディーラーサービスショップ様と優良専業工場様のご支援、ご協力、そして勤勉なるご参加者様のおかげをもちまして、この度も弊社定例の催し「イヤサカモデル工場見学・研修会」第94回開催できることを深く感謝いたしております。

自動車業界は三菱自動車が日産の傘下に入り、トヨタがダイハツを完全子会社化、スバル、マツダとも一部業務提携し、スズキもハイブリッド技術をトヨタと提携するなど、業界再編の兆しが見え隠れしていますが、全体的には営業成績も良く、利益を上げています。

また、ディーラーは各社とも併売車が主流となり、保有ビジネスに磨きをかけ、ユーザーの囲い込みに拍車を掛けています。合わせて新車以外の経費カバー率向上の重要性を認識し、サービス体制の構築に一段と力が注がれています。

このような時代を分析して、新たな明日を築くために必要なものは何か、そのヒントが得られることを期して、この見学・研修会でディーラーショップ様と優良専業工場様をご案内させていただく機会にいたしました。

今回は9月、秋晴れの北海道地域のディーラーショップ様と優良専業工場様をご案内いたします。整備・ボディの地域有数の創意工夫をされているディーラーサービスショップ様と優良専業工場様を巡り、厳しい時代背景の中でお客さまから支持されるための施策・工夫などを学んでいただきたいと思います。

特別講演 社内改革は社員の意見に真剣に向き合うこと

日免オートシステム株式会社 代表取締役 安部雅夫 氏

当社は1964 年に私の父がレンタカーの会社として創業いたしまして、私は2 代目の経営者として36 歳の時に会社を引き継いでいます。

主な社内の行事についてお話しさせていただきます。1 年間に10 回以上の社内行事を開催しておりまして、私が関わることで様々な社員との垣根を取り外そう、そして色々な意見が出しやすい環境を作ろうということで進めております。

代表的なものとしては全体会議があります。社員に無記名で、会社の諸問題を出してくれということで、約14 年前からスタートしております。

ここでは色々な意見が出てきます。例えば、この設備をいつ交換してくれるのか? とあれば、「○年○月までには交換する」と明確な回答をしたり、できないのであれば、できない理由を明確に回答します。明確に回答しないと、何のためのアンケートなのか?と逆に社員の不満になるからです。

すべて会社の悪いことばかりではなくて、良いこともたくさん上がってきます。それもこの場で発表するので、会社にはこんな良い所があるのだと認識できる場所でもあります。

これが非常に効果的で、やはり会社を変えていこうとするためには良いことだと思います。ただし、これをやれるかどうかは経営者の経営判断です。始めの時にだいたい書かれるのが、給料がどうだとか休みがどうだとかでして、自分の耳も非常に熱くなります。

ただし、やはりこれを乗り越えなければ改革ってできないのではないかと真剣に取り組んでおります。

モデル工場見学先1 北海道マツダ 本社・札幌店

北海道マツダ 創業は昭和28(1953)年で、創業当時からストックビジネスを基本理念に掲げ、昭和40年代から「ユーザー管理システム」、「BP工場の設立」、「コンピューターエンジン診断機の導入」など、先進的にサービス入庫のための施策を続けている。

本社工場は今年3月に完成したばかりで、ブラックを基調としたマツダの新CIを取り入れたデザインとなっている。周囲を住宅に囲まれているため、洗車機は静音タイプを導入すると同時に防音壁も併用する念の入れようで、他銘柄車及び商用車ユーザーが多いことを考慮して、それに対応できるように工場設備も充実させている。

モデル工場見学先2 北海道マツダ 岩見沢店

岩見沢店

道内45店舗中、21店舗が板金塗装工場を併設している中核的な工場で、そのうちの1店舗がこの岩見沢店である。この併設された板金塗装工場は、全工場にてフレーム修正機(カロライナ)、塗装ブース、集中集塵システム、近赤外線乾燥機、高張力鋼板対応スポット溶接機を完備しており、高品質の修理が可能な体制を構築している。

また、整備工場においても、画像処理式ヘッドライトテスタ、中型トラック対応ツインリフト、カメラ式アライメントテスタ、門型洗車機、集中給油システム、廃油処理システムを完備するなど、コンプライアンス対応も万全である。

モデル工場 見学先3 日免オートシステムボデーリペアセンター札幌西

日免オートシステム

札幌を代表する有力整備事業者である日免オートシステム㈱が、板金塗装の集約化を目的に今年1月に開設したBP内製化工場。BPの年間入庫台数が2,400台に達する中、高効率塗装システムと電子計測機付き修正機を3台並べ、小破から大破までのすべての修理に対応できる。

さらに高効率のアライメントテスターも導入し、迅速で確実な修理・アフターサービスにより、直需ユーザーの入庫拡大と顧客の固定化が図られている。また、設備だけでなく技術力も折り紙付きで、TÜV プラチナ認証も取得するなど、躍進が著しい。

モデル工場見学先4 札幌トヨペット 本社・月寒店

札幌トヨペット本社

札幌ドーム近郊にある札幌トヨペットの本社・月寒店。昨年1月に全面建て替えを行い、敷地面積10,644㎡の敷地の下層部分が月寒店、上層部分が本社となっており、レクサス店も隣接している。月寒店は自然光を取り入れた開放感溢れるアトリウムや、無料開放されているドッグランを完備した店舗で、多彩な催しを開催する他、基本方針「5つの大切」のうちの1つに「地域のみなさまが大切」を掲げ、地域住民の利用スペースとしても開放している。また、整備工場の床材にドイツ製のゴムタイルを採用し、足腰への負担軽減、冬季の断熱効果等、働きやすい作業環境が実現されている。

モデル工場見学先5 スズキレピオスズキアリーナ札幌美しが丘

スズキレピオ

一歩先を見据えた業態で新時代に即応したカーディーラーを目指す、スズキレピオの旗艦店舗(本社は茨城県土浦市)。敷地面積約7,000坪の広大な敷地に、東京以北最大級、約4,000坪の屋内展示場に自社在庫300台(新車50台、中古車250台)+他社在庫200台を展示すると共に、BP工場併設の整備工場及びセルフSS、屋内セルフ門型洗車場を同一敷地内に有し、お客さまのトータルカーライフをサポートしている。

展示場を屋内にした理由は、冬季の雪対策で、これが屋外展示場だった場合、雪下ろしだけで午前中が潰れてしまうほどだからである。