コバック豊田新店舗

車検のコバックが直営店舗をオープン その背景に迫る

現在全国483 の店舗数を数える車検のコバックは、この程直営の新店舗をオープンさせた。場所は愛知県豊田市、トヨタ自動車本社近隣。そして数キロ離れた場所にはトヨタなどのディーラーが集中する激戦区といえる国道248号線沿いの立地に出店を果たした。

「今回のオープンは元々あったサテライト店の移転新規オープンになります。これまでとは異なる側面からコバックのサービスを知り、実際に受けていただくエクスプレス店としての位置づけになります。新しい取り組みを多数用意しておりますので、加盟店出店のモデルケースとして確立させていく考えです」と小林憲司社長。

決して大規模ではない店舗にコンパクトにまとまったピットは小規模工場にも受け入れ易い姿をしている。基本的にこの店舗ではクイックサービスをメインに実施していく。

「これまでのコバック店の出店のコストを3分の2にしています。そして、魅せる工場ということで、ガラス張りで、中で何が行われているか街道からも見られるようになっています。そしてこれまでの預かりというやり方ではない、回転率を上げるという新しいサービスを展開します。

こちらの店舗では法定点検という車検だけでなく、日常点検そのものが車検なのだとお客様に伝えたいと考えています。クルマの点検を実施することが車検だと概念を変えていき、お客様自身が自ら進んでクルマの状態を維持させていくことを目指します。修理を無くすこと、常にベストコンディションで乗ることが予防整備なのです。そのためには3 ヶ月に1 回点検、整備を怠らないといった予防コミュニティランドという側面を店舗が持つべきだと考えております」と小林社長。

予防コミュニティランドと聞き慣れない言葉だが、車の予防整備並びに人の健康維持、予防を行う施設として店舗を開放するというのだ。

「コバックウェルネスという健康増進設備を新店舗には置いてあります。クルマも人も元気が1 番です。壊れたら見るのが修理であるならば、調子の良い時に見るのが診断と予防です。コンディションを維持するためにコバックに来店していただき、人とクルマの長寿化計画を実施してまいります。お客様から選ばれるお店作りの一つだとお考え下さい。

選ばれ続ける会社というのは必然的に生き残る会社となります。人が寄り付かない会社、業態などと自動車産業や自動車整備工場が揶揄されますが、それは良くないことです。自動車整備経営者に夢が無い、会社としての魅力が無いからそんな現象が起きているのだと思います。自動車サービス業として新しい文化を創造していくことがこれからのコバックには必要だと考えております」と小林社長。

コバック
ユナイテッドグループ

「先述の通り、コバックは自動車整備業としてではなくサービス業としてこれまで、そしてこれからも事業展開していく方針です。車検は車検で追求してまいりますが、それだけでは時代の流れには取り残されてしまいます。
様々な事業として鈑金や保険などもその一環であるとご理解頂けると思います。私は車検のコバックの代表をしておりますが、検査員資格は持っていません。鈑金もやったことはありません。そんな私は経営者として会社を潰さずに伸ばしていかなければなりません。サービス業としての立ち位置をしっかりと持たなければ、今後は益々厳しくなります。

話は変わりますが、3 年ほど前になりますが、名古屋めしである台湾ラーメンで行列のできる名店「味珍」という店を、豊田市で創業し30年以上経営した会社の経営者から高齢を理由に経営譲渡の話を持ちかけられました。その経営譲渡を受けて、実際の店舗運営は現場の社員に任せています。オペレーションつまり技術というのは経営者ではなく現場で働く方々の力です。それを存分に引き出す場所を提供するのが経営者の務めと考えています。さらなるサービス業としてお客様に対してもっと喜ばれることは無いかと模索していた中で、外食新事業「台湾ケンタ」を立ち上げることとなりました。

台湾ケンタ

台湾メンの専門店というよりは台湾メンが名物の台湾屋台のアジアン創作料理店という位置づけのお店になります。駅前の好立地な店舗を押さえ、若い女性からサラリーマンまで幅広くご利用頂けております。車検とは全く異なる業種ですが、サービス業という観点では全く一緒です。外食事業から自動車サービス業の本質を磨くことも期待しています」と小林社長。

「外食事業に乗り出したコバック」とそれだけ聞けば車検をやめて他の事業へ逃げたと思われるかもしれないが、コバックは自動車整備業を超えた、サービス会社なのである。サービス業という側面から見て自動車整備業はまだまだ追求すべき点が多い。

そんな中、コバックでは経済産業省・中小企業庁の発行する『JAPAN ブランド』の習得に成功した。自動車業界で初となる試みであり、車検の海外展開に向けたいわゆる日本の車検をブランドとして世界を支援育成していくための施策である。国内はもちろん海外にも視野を向けた日本の車検そして自動車整備を牽引する車検のコバックの今後に注目が集まる。

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