自動車機械工具商社の株式会社イヤサカ(大山喜佐男社長)は、去る12月10日に定時株主総会を開催。その後、恒例となっているプレス懇談会を同社本社ビルにて行い、第74期(平成26年9月21日~ 平成27年9月20日)事業報告並びに、第75期経営目標、商品戦略、役員人事等を発表した。
第74期は売上高208億円、前年比99.0%を記録
同社の第74期の売上高は208億4,226 万8,000 円(対前年比99.0%)、営業利益は4億2,530万8,000円(同62.5%)、経常利益は5億2,859 万3,000 円(同72.9%)、当期純利益は3億6,304万円(同158.8%)となった。
好調の要因は、ディーラー別でいうと同社が弱点としていた大型車ディーラー2社に対する売上が大きく前年超えをしたことと、マツダ、スバルが業績回復に伴って、今までリニューアルに対してストップがかかっていた店舗について許可が下りやすくなったことを挙げている。
また、商品別では制度改正に伴うヘッドライトテスタの大幅需要増、車検機器、リフト、門型洗車機が目標を達成したのをはじめ、輸入品であるハンターやカロライナが大幅に前期超えとなったことも大きい。
今期の業績について大山社長は、「BPについては、今年の重点商品に入れてありました。その中でもハンターを中心に、市場動向がBPに向いているのに合わせて収益を伸ばすことができました。市場動向の一方はディーラーの来店型指向、もう一方は昨日、プリウスが発表になりましたけれども、次世代のクルマが出ることによって、衝突安全装置を含めて大幅に構造が変わっています。こうした構造の変化もどういう風に変化するか、修理の方法が大幅に変わってくるだろうと思っております。
我々も方向性を間違えないように、考えざるを得ません」と振り返った。
第75期目標は前期目標とほぼ同額の198億円(対前年95.0%)
第75期は、74期の目標とほぼ同額の198億円(対前年実績95.0%)、経常利益は5億6,000万円を目標に掲げた。第75期について大山社長は、「引き続き新規客を3割増やすのが大きな題目です。当然、新商品を開発、特にBP機器の開発・改良を進めてまいります。それから、営業マンの指導の本格的な推進をいたします。それに伴って、研修センターを、全国6箇所(札幌、仙台、首都圏、名古屋、広島、福岡)体制を構築いたします。首都圏に関しては、千葉の配送センター内に200坪の研修センターを新たに開設いたします。4月末に完成予定で、教育と合わせて採用も進め、2020年に230億円を達成するために必要な人数を固めるたい」と抱負を語った。