元気印工場訪問

㈱タナカ自動車 原点の整備で勝負!

後継者かく語りき

今から40~50年前の日本のモータリゼーションに合わせて創業した専業整備工場は、そろそろ2代目あるいは3代目にバトンタッチの時期を迎えている。決して楽ではないこの時代に会社を担っていく後継者は今、何を考え、何を成そうとしているのか?

株式会社タナカ自動車
長崎県諫早市

前回の光栄自動車から半年と、久々の掲載となった。数年前、干拓で関心の的となった長崎県諫早市に、今回訪問した株式会社タナカ自動車(田中輝国社長)はある。創業年は昭和49年と、間もなく40周年という節目の年を迎える。

民間車検工場として車検はもちろん、クイック整備、鈑金塗装などの整備メニューや車販、保険、レンタカーやリースまで自動車に関することなら何でもお任せの整備工場である。

そんな同社で、事務を担当しているお姉さん、妹さんと共に兄妹3人で奮闘しているのが田中成博専務取締役だ。
卒業後は名古屋で6年間のディーラー修行を経て、タナカ自動車に入社。数年後、役員に就任して十数年、現在に至る。会社の切り盛りをほぼ任されているという。

「子供の頃から、会社を継いで欲しいという父の思いは感じていましたし、呼び戻されたのも父の一声でした。ディーラー時代は整備を担当していましたが、元々営業をやりたいと常々思っていましたので、こちらに戻ってからはようやく念願が叶った状態です」と田中専務は語る。

とはいえずっと車が売れている訳ではなく、どちらかというと今は厳しい時期となっており、改めて自社の原点、「整備が売りである」ということに立ち帰るべきだと考えているという。
「ウチの売上の8割は整備関連が占めています。しかも、元々法人客、2トン車、4トン車の整備が多く、最近は入庫台数が減っているものの、逆に単価は上がっているため、売上としてはほぼ変わりがありません。

しかも、周辺の大型車ディーラーは今も日曜日は休みなので、自社が休みのうちに整備をしておきたいお客さまがウチを選ぶ可能性は大きく、それだけに今あるお客さまをしっかり守ることが重要だと考えています」と田中専務。

一方で新規開拓も重要と、タイヤ販売に力を入れるべく、3月からはブリヂストンのタイヤカフェを本格オープンさせる。
また、保険のプロ代理店と提携して、自社顧客の保険フォローにも注力している。そして2年後には社長就任を! という思いを秘め、田中専務は今日も走り続ける。

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