格安レンタカーが業界地図塗り替える!!

特集

新規客獲得にレンタカーを活かす!!

2010 年月刊整備界の特集の中で、中古車を活用したニュービジネスの一つとして紹介した「格安レンタカー」のマーケットが依然好調である。実は前回の取材時にも「レンタカーはメーカー系や独立系の大手5 社が強いので、我々のような新規参入組が今後も勝負していけるかは分からない」と新たに格安レンタカーFC 店に加盟した整備工場経営者は話してくれた。あれから3 年、格安レンタカー店は衰退するどころか、右肩上がりに増えており、あちらこちらで看板を見るようになった。

それはデータでも証明されている。国土交通省の統計によれば、平成19 年3 月末には、乗用車を扱うレンタカー事業者数は3,816 件であったが、平成24 年度は6,143 件と約2,300 件増加し、同じくレンタカー車両数(乗用車)は189,666 台から257,091 台と約67,000台も増加している(右ページ表)。これはメーカー系、独立系のレンタカー店が増えているというよりは、今話題の「格安レンタカー」のお店が増えているということだろう。

中古車を利用した格安レンタカー!!

この格安レンタカーは、主にSS 系と整備専業(中古車販売)系などのビジネスで広まった。特にリーマンショック以降、新車販売の影響をもろに受け、中古車市場でだぶついた車が行き場を失い、展示車両として、何ヶ月も店頭に置かれているという状況があった。その時、“どうせ遊ばせておくなら” と格安でレンタルを始めたのがそのスタートである。このようにレンタカービジネスを本業とするよりも、“今ある資源を有効活用しよう” という考えが、格安レンタカーを生み、価格だけでなく、その手軽さが時流に合ったということだろう。

その証拠に、低価格を謳う格安レンタカーのユーザーは若年層が多いのかと思いきや、若者、ファミリー層はもちろん年配のユーザーであっても、その用途に合わせて、使い勝手のよい格安レンタカーを利用するケースが増えてきている。また、事業者としても格安レンタカーを集客に活用し、そのままお客さまが気に入れば購入してもらうという具合に中古車の試乗販売として位置付けている所も多い。

このように格安レンタカーへのニーズは確実に高まっている。また、整備工場とレンタカービジネスは相性が良い組み合わせと考えられる。

そこで今回の特集では、格安レンタカーを実際にビジネス展開している整備工場2 社を紹介。自整業におけるレンタカービジネスの今後の可能性を探る。