中古車個人間売買の新しい形NET-GSとは

ネット・ジーエス

消費税増税に伴って消費行動が減少し高額商品の売れ行きが良くない中で、個人間の取引であれば消費税が発生しない、という点を様々な企業が着目し、新たなビジネスとして確立している。ネット・ジーエス㈱(大賀伸二代表)もその一社だ。

大賀氏にどのような仕組みで、目指す先はどこかお話を聞いた。

個人間売買のビジネスの構想はいつからありましたか?

大賀 私自身は広島県で自動車整備工場を経営しており、お陰さまで地域の方々から好評価をいただいております。車検はもちろん車販、一般整備などトータルでサポートしております。整備工場側である私が5年前より構想を練り、この4月の増税とともに打ち出したのがネット・ジーエスのサービスです。

自動車というものは昨今どこでも買うことができるようになっております。それはインターネットオークションや中古車販売店、ホームセンター、家電量販店でも未使用車といった形で販売しております。ローンの形も様々で残価設定など消費者にとって車を購入するハ
ードルは下がっています。

ではここで問いたいのが『車を買うのはどこでも買えるが、整備はどこでするのか』ということです。そこで我々のサービスへ参画していただき、『登録サービスステーション』(登録SS店)となり、全国で展開された個人間売買の持ち込み店、受け渡し店となってもらいます。登録SS店は登録や納車整備といった部分で収益を上げてもらいます。インターネットオークションのように売りっ放し、というわけにはいきません。我々整備工場の存在が重要になってくるわけです。

他の個人間売買と異なる点はどこですか?

大賀 我々のサービスは車両の受け渡しにかかる費用で利益を得る以外にも収益を上げる仕組みがあります。まず個人間売買をするにあたり、多くの同業他社は個人ユーザーに対して受け身の態勢になる傾向があります。そこを逆手に取り、『売る』という行為に対して積極的になってもらう形を『ウェブキー』を使って行おうと考えております。

WEBキー
ウェブキーを使って中古車の売買を行う
集客ツール
目を引く集客ツールでお客様を集める

この『ウェブキー』は自動車整備工場以外にもガソリンスタンド、コンビニ、スーパーマーケット、本屋など、自動車と関係ない店舗で販売をしてもらいます。よくレジの横に置いてある乾電池やガムなどのように配置をします。『ウェブキー』を購入したユーザーは、ウ
ェブキー』を使って専用販売サイトにて車両の登録をします。『ウェブキー』に付いているQRコードを車両に貼れば、購入希望者はスマートフォンなどで読み取ることで、その車両の価格などの詳細が見ることができます。この『ウェブキー』を使った仕組みが新しい個人間売買ということになります。

自動車業界以外の多業種のお店が、自動車販売に積極的に取り組んでいくためにはメリットが必要だと思いますが、どう思われますか?

大賀 『ウェブキー』を販売していただく協力店にもマージンを発生させます。『ウェブキー』はユーザーに1 枚1,000 円(税込)で購入していただきます。その中の一部を収益として還元します。そして登録車両売買手数料の一部も還元しますので、自動車業界以外の異業種のお店(コンビニなど)は『ウェブキー』を販売すれば黙っていても収益が上がる仕組みとなります。販売協力店を異業種に置くことでさらなる集客、それも明確に「売りたい」、と考えているユーザーを呼び込みます。

今後の展望や方向性などはありますか?

大賀 販売協力店の存在と登録SS店が全国に広まれば車の引き渡し、名義変更、整備、受け入れがスムーズに出来、理想の個人間売買が出来上がります。しかし重要なのはそこでの収益ではなく、車を引き渡したお客さまを自社のお客さまへと変えなければ意味はありません。ただの個人間売買の中継店としてではなく、買いたい人のベストパートナーとなってもらうことが、個人間売買のビジネスでの最大の着地点になるのです。そこからお客さまとの関係性を深めていただき、『車はどこでも買える時代だが、整備はここじゃなきゃ駄目だ』と選んでもらえるようにならなければ、この先、生き残っていくための一つの手段としてご検討いただければ幸いです。

数ある個人間売買の中でもインターネットに依存するだけではなく異業種にも販売協力店への参画を求め、個人間売買を一般ユーザーへ広める。ネット・ジーエスのこれからの戦略は登録SS店を増やすことはもちろんのこと『ウェブキー』販売協力店を増やすことに注力していき、一般ユーザーへ個人間売買を啓発していく運びだ。中古車を売る、買う、整備する、といった整備工場にとって重要な要素がインターネットを通じて様々な形で変化している。変化したならば対応していかなくては取り残されてしまう。上手に個人間売買と付き合っていくことが今後の整備工場の道として問われている。

ネット・ジーエス株式会社

TEL 084-983-1010