一般社団法人日本自動車販売協会連合会(自販連)が2026年7月10日に発表した2026年6月の中古車登録台数(新規・移転・変更の3業務合算)は、合計318,965台となり、前年同月(306,571台)比4.0%の増加と2か月ぶりに前年水準を上回った。前月(273,495台)比では16.6%の増加。なかでも普通乗用車は174,484台と6月としては統計開始以来の過去最高値を更新しており、堅調な中古車需要がうかがえる結果となった。一方、2026年1〜6月の上半期累計は1,845,809台(前年同期比0.2%減)と2年連続の減少で、上半期としては統計開始以来下から3番目の低水準にとどまっている。
総合計は318,965台・4.0%増 2か月ぶりの増加
6月の総合計318,965台は、2026年4月以来2か月ぶりの前年超え。6月単月としては、中古車統計49年間で下から12番目(直近20年以内でも同じ)という低水準ながら、前年同月比ではしっかりプラスを確保した。6月の過去最高値は1995年(平成7年)の488,553台(直近20年以内では2007年の375,568台)、過去最低は2014年(平成26年)の289,549台となっている。6月の新車登録台数(大型特殊車・被牽引車等を含む283,534台)と比較した新中比率は112.5%だった。
普通乗用車が6月として過去最高値を更新
普通乗用車は174,484台で、前年同月(167,124台)比4.4%の増加。2026年4月以来2か月ぶりの増加となり、6月としては1978年の統計開始以来の最高値を記録した。これまでの6月の最高値は2005年(平成17年)の172,524台で、約20年ぶりに更新した形となる。3ナンバー車へのシフトが継続していることを裏付ける数字といえる。
小型乗用車は9か月ぶりの増加、乗用車合計は3か月ぶりのプラス
小型乗用車は100,619台で、前年同月(97,959台)比2.7%の増加。2025年9月以来9か月ぶりの増加に転じたものの、6月としては下から3番目(直近20年以内でも同じ)という低水準が続く。6月の過去最低は2024年(令和6年)の94,723台、次いで2025年(令和7年)の97,959台と、ここ2年は歴代最低水準で推移している。この結果、乗用車合計(普通+小型)は275,103台、前年同月比3.8%増と3か月ぶりの増加となった。
貨物車は5.0%増、バスは2か月連続の2桁増
四輪貨物車合計は35,343台で前年同月比5.0%の増加、2か月ぶりの増加となった。内訳は普通貨物車16,162台(6.7%増、2か月ぶり増加、6月としては直近20年以内で上から6番目)、小型貨物車19,181台(3.5%増、2か月ぶり増加、6月としては下から9番目)。バスは958台で11.7%増と、2026年5月から2か月連続の増加、かつ2か月連続の2桁増となった。
車種別登録台数(2026年6月)
| 車種 | 当月台数 | 前年同月 | 前年比 | 上半期累計前年比 |
|---|---|---|---|---|
| 普通乗用車 | 174,484台 | 167,124台 | 104.4% | 101.1% |
| 小型乗用車 | 100,619台 | 97,959台 | 102.7% | 96.7% |
| 乗用車小計 | 275,103台 | 265,083台 | 103.8% | 99.4% |
| 普通貨物車 | 16,162台 | 15,141台 | 106.7% | 101.4% |
| 小型貨物車 | 19,181台 | 18,532台 | 103.5% | 103.2% |
| 貨物車小計 | 35,343台 | 33,673台 | 105.0% | 102.4% |
| バス | 958台 | 858台 | 111.7% | 96.6% |
| その他 | 7,561台 | 6,957台 | 108.7% | 104.4% |
| 総合計 | 318,965台 | 306,571台 | 104.0% | 99.8% |
(注)「その他」には特殊車・特種車等を含む。上半期累計前年比は2026年1〜6月/2025年1〜6月の比較。
業務種別の内訳と抹消登録の動向
業務種別では、中古車新規登録が95,809台(前年同月比6.0%増)、移転登録が202,854台(同3.4%増)、変更登録が20,302台(同1.9%増)と、いずれもプラスで着地した。中古車ユーザーの入れ替わりを最も直接的に映す移転登録の増加は、整備業界にとって新規顧客接点の増加につながる動きといえる。
一方、抹消登録では輸出抹消が148,096台(前年同月比3.5%増)と2か月ぶりの増加。永久抹消は7,307台(同11.5%減)、一時抹消は346,127台(同11.6%増)となった。
2026年上半期(1〜6月)累計は0.2%減 2年連続の減少
2026年1〜6月の上半期累計は1,845,809台で、前年同期(1,849,581台)比0.2%の減少と2年連続のマイナス。上半期としては統計開始以来下から3番目(直近20年以内でも同じ)の低水準にとどまった。
車種別では、普通乗用車が1,005,536台(前年同期比1.1%増)と2年ぶりの増加に転じ、上半期としては統計開始以来上から5番目(直近20年以内では上から2番目)の高水準。一方、小型乗用車は597,611台(同3.3%減)と5年連続の減少で、上半期としては統計開始以来の過去最低を更新した。この結果、乗用車小計は1,603,147台(同0.6%減)と2年連続の減少。
貨物車は堅調で、普通貨物車88,390台(同1.4%増、3年連続増加)、小型貨物車106,748台(同3.2%増、2021年以来5年ぶりの増加)、貨物車小計195,138台(同2.4%増、3年連続増加)。バスは7,114台(同3.4%減)と3年ぶりの減少となった。なお、上半期の輸出抹消は869,688台となり、統計を開始した2006年以降21年間で最高値を更新している(これまでの最高値は2024年の820,194台)。
整備業界が注目すべきポイント
①普通乗用車の6月過去最高更新は「3ナンバー化」の継続を裏付ける。普通乗用車が20年ぶりに6月の最高値を塗り替えたことは、中古車市場においても大型・高機能車へのシフトが進んでいることを示す。入庫車両の大型化を見据えた設備・工具の対応が引き続き課題となる。
②小型乗用車は9か月ぶりの増加も、構造的な縮小傾向は継続。単月ではプラスに転じたものの、上半期累計では統計開始以来の過去最低を記録しており、軽・コンパクト系を中心に扱う整備事業者にとっては、入庫台数の中長期的な減少を見据えた事業計画が求められる。
③輸出抹消の上半期過去最高更新は、国内保有台数の減少圧力を意味する。中古車の海外流出が加速する一方、国内での移転登録(実質的な流通)は前年並みにとどまっている。良質な整備済み車両の確保競争が今後さらに激化する可能性がある。
出典:一般社団法人日本自動車販売協会連合会「2026年6月度中古車登録台数」「車種別コメント」(いずれも2026年7月10日発表)