リサイクルパーツと上手に付き合う

賢いリサイクルパーツの買い方

今月から新連載で始める本コーナー「賢いリサイクルパーツの買い方」だが、文字通り、リサイクルパーツを上手に買うための方法をお教えしようと思う。

といっても具体的にはいつも購入していると思われるので、部品に対してのチェック項目や確認事項、部品別の保証期間や交換部品など、少し裏話を交えながら話を進めていく予定だ。
リサイクルパーツを上手に使って利益を取る、そしてお客さまに満足して頂くことを目標に本コーナーを活用して頂きたい。

■ リサイクルパーツの普及率とユーザーの考え

リサイクルパーツの普及率は日本全国でいうと7%程度という統計が取られている。同じように損害保険協会が2011 年に実施したアンケートでは70%の人がリサイクルパーツの存在を知っており、20%の人が使用したという数字が出ている。
全体の部品市場からすると発展途上と言える。もちろん専業工場へのアンケートには、「知っているけれど使っていない」という統計も出ている。ユーザーの満足度はというと、「新品で直すより安くなってよかった」「リビルト品は保証も付いていて安心」「見積もりを新品とリサイクルと出してくれるので助かる」「保険を使わない時はリサイクルと決めている」といった具合に非常に高いことが伺える。

■ お客さまに勧めなければ活用できない

当たり前のことだが、お客さまにお勧めしなければ、活用どころではない。さらに、リサイクルパーツに対する考え方を専業工場が改めなければ、リサイクルパーツの活用は出来るわけがない。失敗やクレームなど苦い経験をしている専業工場も多くいると思うが、だからと言ってお客さまにその事情は関係ない。お客さまの要望に応えるためにも、リサイクルパーツという手段を活用して頂ければと切に願う。

■ 重要なのは伝えること

リサイクルパーツを使うに当たっては、お客さまとのコミュニケーションが重要になってくる。「保証があるけど壊れるかもしれない」と言われてリサイクルパーツを使うユーザーはいるだろうか? それよりも「万が一壊れても保証で対応させていただきます」と自信を持って勧めることが大切だ。これはリサイクルに限った話だけではないが、何事も伝え方が大切である。リサイクルに対してマイナスのイメージを持った専業工場はなかなか難しいかも知れないが、ぜひチャレンジして頂きたい。

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