電気自動車普及の壁は価格にあり

パーク24株式会社は、ドライバー向け会員制サービス「タイムズクラブ」の会員を対象に実施した、「電気自動車」に関するアンケート結果を発表した。

走行距離についての理解度は

電気の1回充電あたりの走行距離について、「101km~200km」と認識している人が28%で最も多く、次いで23%が「51km~100km」と回答。前回は、9割以上が「50km以下」と回答していたが、今回「50km以下」は2割まで減少しており、電気自動車の理解度が高まっていることがわかった。

燃料別で選んだ場合の人気は

燃料でクルマを選ぶ場合、6割が「ガソリン」と回答。次いで「電気」となったが、前回の17%から13%に低下した。航続距離の理解度が高まったものの、購入意向つながっていない。また、「ディーゼル」や「プラグインハイブリッド」は前回とほとんど変化はなかったが、「水素」は13%から6%へ半減した。

年代別グラフ

年代別で見ると高年齢のユーザーのほうが電気自動車や環境対応自動車への関心は高い。電気自動車などのラインナップが少なく魅力的なモデルが販売されていないこともあり、20代30代などファミリー層向けのモデルが多くなれば、割合は変わってくるかもしれない。しかし一番の関心ごとは価格である。

EV普及へ一番の課題は「価格」

電気自動車がどのようになったら購入するかを聞いたところ4割が「価格が手ごろになったら」と回答し、次いで「充電ステーションが増えたら」が23%、「航続距離に不安がなくなったら」が20%となった。
現在、電気自動車の新車販売価格は200万円を超えているが、クルマ購入時の予算は200万円未満という人が多く、電気自動車の普及には、「充電ステーションの数」や「航続距離」以上に購入予算に近い「価格」の設定が重要である。

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