整備工場の広告手段といえば?

整備工場のためのインターネット活用講座

整備工場の広告手段といえば、新聞折り込み広告が挙げられると思います。他には、車検点検のお知らせハガキを筆頭に、ダイレクト・メールや電話などを活用して整備を受注している工場もあるでしょう。近年はこれら従来型の広告の他に「インターネット広告」が台頭してきています。従来のアナログ広告の他にインターネット広告の特性も知り、それぞれ適切に使い分ける必要があります。

成功している整備工場の広告とは

では、成功している整備工場は、どのようなインターネット広告を実践しているのでしょうか。

インターネット広告には「プッシュ型」と「プル型」という2つの広告があります。「プッシュ型」で代表的なものはメールです。メールはお客さまのメールボックスに飛び込み、積極的にセールスしてくれるプッシュ型の広告手法です。一方「プル型」のインターネット広告も存在します。プル型とは、メールのようにこちらからアプローチするのではなく、お客さま自身で情報収集ができる集客手法です。こちらから露出を高める活動をしなくても、ユーザー自ら私たちが公開している情報に接してくれて、見に来てくれる広告です。現在インターネットでは、従来のプッシュ型ではなくプル型が主流になりつつあり、多くの企業でプル型のインターネット広告が試されています。

私たちデジタルコンバージェンスは「プル型」の広告手法を主戦場にしています。ネット広告で成功している整備工場のほとんどが、この「プル型」の広告手法を採用しています。プル型の代表的なものが「ブログ」です。
FacebookなどのSNSもこれに相当します。

プッシュ型とプル型広告を使い分ける

これらプル型の広告を使う際に、本当によくある間違いは、「プル型の広告にプッシュ型の記事を書いてしまうこと」です。プル型の広告は、お客さまから見つけてもらう広告です。ですから、読み手に共感されるような記事を書かなければなりません。あなたの整備工場のことを良く知らない見込み客に対して「今月はスタッドレス2割引!ぜひご来店ください!」とプッシュしても、とても問い合わせは得られないということです。

FacebookやSNSなどを始めると、どうしても自分の言いたいこと、つまり「お客さんに伝えたいこと」だけを伝えてしましますが、SNSはプル型の広告ですから、売り込みはせずに自分たちの普段の様子や顧客とのやりとりなどを伝えなければならないということです。

インターネット広告では、お客さまにどのようなことを伝えるのか、売り込みをするのか、それとも日々の様子を知ってもらい来店につなげるのかをしっかり考えてから始めてください。あなたがやろうとしている広告は「プッシュ型」なのか、それとも見込み客を育てる「プル型」なのか? この2つをしっかり意識して広告を始めると、適切なインターネット広告ができるようになるはずです。

関谷 秋彦 

中古車店・整備工場専門のホームページ制作会社。代表取締役兼WEB ディレクター。元ディーラーフロントマン。中古車店・整備工場専門のホームページ制作会社を経営し、顧客は全国に数十社。中古車販売店や整備工場のホームページ制作を行う傍ら、顧客フォローや集客のアドバイスを行っている。

ホームページのご相談は ▶ http://digitalconvergence.jp

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