RUMアライアンスが2020年2月例会を開催

 特定非営利活動法人RUMアライアンス(以下、RUM)は2020年2月例会を2020年2月19日に東京国際フォーラムにて開催した。

代表挨拶

 赤須洋一郎代表理事は1月例会にて会員より提言された、RUMでの具体的活動目標に触れ、今まで主体となっていたRUMプレミアム(高度な自動車リサイクル)だけではなく、リサイクル事業者の社会的地位の向上に向け、自社にて試験的に取り組んでいる事業について語った。

 

 

取り上げられた主な議題

 

・RUMプレミアムの進捗報告

 RUMプレミアムの現在の進捗状況と、今後の具体的な方針が話し合われた。

 

・ゲスト講話

「自動車リサイクルのライフサイクルアセスメント(LCA)」

 東京大学 工学系研究科 化学システム工学専攻 教授:平尾正彦 氏、助教授:天沢逸里 氏、大学院生:大畑和樹 氏

東京大学 平尾正彦教授

 静脈産業としての自動車リサイクルの過程(ライフサイクル)における、環境負荷を定量的に評価する手法の研究結果を発表した。今回の研究にはRUMの会員企業である株式会社会宝産業が各種データの提供など、全面的に協力をしている。

 

 講話の前半は東京大学 工学系研究科 化学システム工学専攻 教授:平尾正彦 氏(以下、平尾教授)による、SDGsを主とした世界のリサイクル事情と、自動車リサイクルのLCAについての概要の説明がなされた。

 後半では、実際にELVをリサイクルすることで環境にどれ程影響があるのかを大学院生の大畑和樹氏が発表した。今回の評価基準は二酸化炭素排出量を基準としたもののため、完全な自動車リサイクルのLCAではないとしたものの、高度な自動車リサイクルを行うことにより、ほぼ全ての素材で環境に良い効果が期待できるとの結果が示された。

 発表後は、参加者より多くの質疑応答があり、予定時間を大幅に超えるなど、盛況のうちに閉会した。

 

次回の3月例会は2020年3月18日(水) 開催予定

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