明日を勝ち取る自動車整備工場
カーアフターマーケットは、大変革期を迎えています。
フォードがT型を1908年に発売してから、ちょうど100年たった2008年にイーロン・マスク率いるテスラモーターズが電気自動車の量産車「ロードスター」を発売しました。電気自動車に加えて人工知能と組み合わせた自動運転車の開発も加速しています。
自動車が大きく変貌するだけでなく、人口減少による保有台数や自動車販売台数は今後50年間減少を続けることは確実です。カーアフターマーケットの縮小は、業界内の競争を今後一層激しいものにし、電気自動車や自動運転車といった自動車の変化は、カーアフターマーケットの構造を根本的に変える力を秘めています。
過去にも自動車整備工場の経営は、車検期間の延長や車制度改革による車検価格の低下といった打撃を受けてきましたが、現在直面している問題とは比べものになりません。
自動車整備工場はこの大変革期をどのようにすれば生き延びられるのか、いや、生き延びるだけでなく、次の時代で勝ち残れるのか、本書をあなたの将来ビジョンに役立てて下さい。
勝ち残るための基本戦略
- 変化を捉える目:その1 全体像
- 変化を捉える目:その2 業界構造
- 変化を捉える目:その3 変化の速度の差
- 変化を捉える目:その4 マーケットシェア
買い手:お客様の変化・・・縮小する市場
- この先50年間縮小を続ける市場
- 人口減少のインパクト・・・10年後には5,000工場減少
- 貧しくなった日本人
- カローラインデックス
- スマホとSNSの威力
- 賢い消費者と正直経営者の時代
代替品と新規参入:自動車の変化
- 自動車が変わる
- 次世代自動車はエネルギー供給施設の普及で判断
- EVが主流になるとガソリン税が吹っ飛ぶ?
- 自動運転の影響
- グローバルな視点・・・2つの異なる市場
- 高度化する交通システムと自動車
- 自動車からロボットへ
競争業者:メガ整備工場の誕生
- メガ整備工場の誕生
- なぜ、メガ整備工場が生まれたるのか
- 第2期拡大過程
- もう一つの誕生メカニズム
- 支払いサイトが企業成長に与える影響
- オートアフターマーケットの競争構造が変わる
- メガ整備工場にならない整備工場の行く末
- ディーラーといえども安泰ではない
供給:不足する整備士と取引業者
- 不足する整備士
- 暗雲垂れ込めるフランチャイズ本部
- SSが直面する苦難
- 巨大化して勝ち残る部品商
もう一つの世界 誰もWebの世界からは逃れられない
- Webの時代・・・実在するのに存在しない会社
- Googleの検索上位という新しい競争優位
- 実店舗がダサくてもネットではクールな存在
- Webが生み出す新しいビジネスモデルの衝撃
- 自分の人生をどう生きるか
- 「家業か、企業か」それが問題だ!
- 生き残りと勝ち残りの違い
- 企業化の道を選ぶ経営者に必要な4つの力とは
- 基本戦略は「変化対応」
- 柔軟な組織を維持し続ける
- 時流に乗る
- 次に”くる”事業は「低所得者向け事業」
- 中期的な備えとしてのロボット
- 今すぐ取り組む事業
- 持ち株会社経営が普通になる時代が近づいている
- 勝ち残る経営者の行動
明日を勝ち取る整備工場
この先50年間縮小するカーアフターマーケットで勝ち残る整備工場になるために
B6判 100ページ 定価 1,500円 送料100円
著者 佐藤和彦
一般財団法人 日本総合研究所 特任研究員