「オートバックスセコハン市場」が「ASM」へ──リブランディングの全容
オートバックスセブンは2026年5月29日、中古カー用品の買取・販売専門店として全国展開する「オートバックスセコハン市場」のストアブランドを**「ASM(エー・エス・エム)」**に刷新すると発表しました。
ASMとは 「Autobacs Second-hand Market」 の略称。Webサイトや店舗看板などに順次、新ブランドロゴが導入されていきます。
単なる名称変更ではありません。背景にあるのは、中古カー用品事業のグローバル展開という大きな戦略転換です。
そもそも「セコハン」って何?──知らない人も増えた昭和の言葉
「オートバックスセコハン市場」という名前、実はネーミングの意味を知らない若い世代も増えています。
「セコハン」とは、英語の 「second-hand(セカンドハンド)=中古品」 を日本語読みにした言葉。昭和〜平成初期にかけて、「セコハン屋」「セコハン品」という表現が車・バイク好きの間で広く使われていました。
ところが現在、若い世代にとって「中古」といえばメルカリ・フリマアプリが当たり前。「セコハン」という言葉自体を知らない人も珍しくありません。
事業を開始した2000年当時は時代にマッチしたネーミングでしたが、四半世紀を経た今、言葉自体が時代から取り残されてしまった形です。グローバル展開を見据えれば、英語圏でも通じない和製英語読みのままでは戦えません。「ASM」へのリブランディングは、まさに時代の必然と言えるでしょう。
ASMとは?──26年の歴史を持つ中古カー用品の専門店
オートバックスセブンが中古カー用品の買取・販売事業に参入したのは2000年のこと。以来、オートパーツリユースストアとして四半世紀以上の実績を積んできました。
2026年5月末時点での店舗数は全国21店舗(フランチャイズ展開)。
さらに近年は事業領域を大きく広げています。
- 2025年〜 全国のオートバックス・スーパーオートバックスでの中古カー用品買取サービスを開始
- Web経由での買取申し込みサービスも開始
- オートバックス公式通販サイト・ヤフオク・メルカリなど、オンラインチャネルでの販売を強化
リアル店舗だけでなく、フリマアプリや通販サイトも活用した「オムニチャネル型」のリユース事業へと進化しているのです。
なぜ今リブランディングなのか?──拡大するリユース市場と世界展開を見据えて
今回のブランド刷新の背景として、オートバックスセブンは**「拡大するリユース品市場」**を明確に挙げています。
環境意識の高まりやコスト重視の風潮を受け、自動車関連のリユース・リサイクル市場は国内外で急成長中。アルファベット表記の「ASM」へのブランド変更には、グローバル展開を視野に入れたという意図が明確に込められています。
今後は、オートバックスおよびスーパーオートバックスで買い取った中古カー用品を、オンラインを通じて世界中のお客様へ届ける体制の構築を進めていくとしています。
整備業界との接点──中古部品・カー用品のリユース流通が変わる
このニュース、整備工場にとっても無関係ではありません。
中古カー用品の流通量が増えれば、ユーザーが中古のカー用品・パーツを購入して持ち込んでくるケースが今後さらに増えることが予想されます。
特に注目すべき点は以下の通りです。
① オンライン買取・販売の拡大
メルカリやヤフオクでの販売が強化されることで、一般消費者がカー用品を手軽に入手しやすくなります。持ち込み取付の依頼増加につながる可能性があります。
② 品質・適合性への注意
中古品の中には、年式や車種が異なるものが混在するケースも。整備工場として持ち込み品の適合確認やコンディションチェックを丁寧に行うことがより重要になります。
③ リユース市場の「見える化」
大手チェーンがリユース事業を本格化することで、中古カー用品市場の透明性・信頼性が向上。業界全体でリユースを活用しやすい環境が整っていく可能性があります。
ASMの公式サイト
新ブランドASMの公式サイトはこちら:
https://secohan.autobacs.com/
まとめ
「オートバックスセコハン市場」から「ASM」へのリブランディングは、単なる看板の掛け替えではなく、中古カー用品のグローバル流通を見据えた戦略的な転換点です。
国内では21店舗+オンラインチャネルの拡充により、中古カー用品がますます流通しやすくなります。整備業界もこの流れを注視し、持ち込みユーザーへの対応力を高めておくことが求められそうです。
参考:オートバックスセブン ニュースリリース(2026年5月29日)
「オートバックスセコハン市場 リブランディング」
https://www.autobacs.co.jp/ja/news/news-202605291400.html