IHIが生んだリビルトターボ・クローバーターボ

クローバーターボとは

自動車を構成する部品は約3万点と言われている。コンプレッサーやコンピューター、ターボなどは自動車メーカーとは別に部品メーカーが製作し自動車メーカーに卸して補修用部品などの対応を行っている。中でもターボチャージャーメーカーである株式会社IHIは以前より補修用ターボチャージャーの供給を行っていたが、OEM供給がメインの体制であった。その為、アフターマーケット業界への供給は不十分であり、メーカーへのターボ供給が増加傾向となり(エンジンのダウンサイジング化)当然補修用、つまりアフターマーケットにも需要が高まることからクローバーターボを設立した。

メーカーリビルトターボのクローバーターボ

IHIは軽自動車を始め、多くの国産車ターボに採用されているメーカーである。そんなIHIの100%子会社であるクローバーターボは2014年に設立したばかりで、まだまだブランドとしての認知度は低く、これからブランドとして成長させていく体制である。だがクローバーターボのバックには国内のターボ供給を支えてきたIHIがあることを考えれば技術面は当然ながら、今後にも期待感が高まる。と言うのも、補修用ターボチャージャーに始まり、ハイパフォーマンスターボチャージャー、レース用ターボチャージャーの開発など、専門性の高い分野から日常的に活用されるターボチャージャーまで販売していく予定であるからだ。そして販売にはユーザーである整備工場のニーズ、要望にきめ細かく対応していく体制を敷いている。

メーカーとしてのプライドが高品質を約束

リマニュファクチャリング製品とはいわゆる再生品、リビルトなどに代表される製品を指す言葉である。クローバーターボはそんなリマニュファクチャリング製品であり、通常のリビルト同様にコア(現車に付いている故障したもの)の返却が必要となる。返却されたコアはリマニュファクチャリング製品として再生される。もちろん使用される交換部品などは新品を使用され、IHIの厳粛な企画、品質基準に乗っ取った工程で再生される。新品として製作してきたこれまでの経験と技術が活きる瞬間であるといえる。また、独自の社内基準で組立て検査するため、高品質かつ低価格を実現している。
このようにクローバーターボはサラブレットのような血統を持つことから補修用ターボチャージャーブランドとして今後が期待出来るのである。

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