独自の事業コンセプトを

自動車整備業の接客対応術50

猫のマークの宅配会社が、「日本中のわがままを運びます」とTVで宣伝していました「皆様の荷物を運びます」と言わずに「わがままを運ぶ」とは見事な事業コンセプトです。旧国鉄は人を運ぶ事業コンセプトで行き詰まり、民営JRとなって「旅」を事業コンセプトとすることで蘇りました。

事業コンセプトとは、あなたの会社の「真の商品」は何かということです。整備業はサービス業だと言うことは意識されていると思います。しかし、あなたの会社の真の商品は何かと問いかけられた時即座に答えられますか。

答えられたとしておそらく「快適」や「安全」でしょう。この二つは、広く一般化しているコンセプトです。しかし、企業は厳しい競争環境の中で、自社の生きる道、すなわち事業コンセプトを確立し、その実現のための具体的な経営戦略行動によって発展します。

したがって、「快適」や「安全」は、業界のコンセプトとして理解し、自社独自の事業コンセプトを打ち出せば他社とは違ったニュー整備工場となれるでしょう。また、新分野のビジネスも視野に入ってくることでしょう。検査・整備制度の見直しが行われましたがその中で、ユーザーの使用者責任が明確に打ち出されました。このことは業界の対応として、消費者の整備に対する要望に応える消費者志向の経営を求めるものです。

車検制度に変化が訪れた今こそ、自社独自の事業コンセプトを明確にし、独自の経営を目指すべきでしょう。

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