JARAがハイブリッドカーセミナーを開催

株式会社JARAは会員向けに次世代型セミナー「ハイブリッドカーセミナー」を11月29~30日の二日間に亘って開催した。本来は7月開催予定だったが、新型コロナウイルスの状況を鑑みて、今回ようやく開催の運びとなった。

本セミナーは、「ハイブリッドカー」と銘打っているだけあり、単なる座学だけではなく実習も交えて、ハイブリッドカー入庫時の対応に向けた整備技術知識を体験できる研修内容となっている。JARAとしては保有台数が増えつつある、ハイブリッドカー、電気自動車の入庫に備えて、少しでも会員のレベルアップに繋がるよう、独自の研修内容をカリキュラムに盛り込んで開催している。

またハイブリッドカーを取り扱う上で必須である「電気自動車等の整備業務に係る特別教育」も研修に盛り込んでおり、本セミナーを受けることにより『低圧電気取扱特別講習修了証』を同時に取得することができる。

 

「低圧電気取扱業務特別教育」と「電気自動車等の整備業務に係る特別教育」の違いは?

以前は、ハイブリッドカーを取り扱う際に「低圧電気取扱業務特別教育」を実施することが必須だった。現在は「電気自動車等の整備業務に係る特別教育」を実施することが必須へと代わっているのをご存じだろうか?

今まではハイブリッドカーが搭載している高圧蓄電池(電気の世界では低圧のカテゴリー)の扱いも、従来の低圧電気特別教育の内容に含まれるとされていたが、2019年10月1日付で電気自動車等の整備業務に係る特別教育として新たに規定されたことにより、必須となる特別教育が変更になったのである。

本来、低圧電気取扱業務特別教育は、自動車整備士ではなく電気工事士などの「電気」を専門に取り扱う人が対象となっていた。しかし、ハイブリッドカーの出現により自動車整備士も「低圧電気(取り扱いを誤ると命にかかわる)」を取り扱う必要が出てきたため、ハイブリッドカーのバッテリー整備を行う際には特別教育の実施が義務づけられていた。

そのような背景があるため、内容は当然自動車とは関係ない部分が多く、電気についての知識は身に付くものの、ハイブリッドカーについての知識が付くかというと疑問符がついてしまう状況にあった。そんな状況を鑑みて、現在では自動車に関する知識のみに内容を絞った「電気自動車等の整備業務に係る特別教育」に変更がなされたのである。

カーボンニュートラルに対する関心の高まりにより、今後ますます保有台数が増えていくことが予想されるハイブリッドカー、電気自動車。となれば自ずと業務をするためには必要になるだけに、受けられるときになるべく受けておきたい。

 

 

広告